愛知で失敗しない二世帯住宅の建て方。トラブルを防ぐ間取りや設備選びのコツを解説。

2024年06月13日

愛知で失敗しない二世帯住宅の建て方。トラブルを防ぐ間取りや設備選びのコツを解説。

夫婦共働きやご両親の高齢化に伴い、二世帯住宅を検討する世帯が増えています。二世帯住宅は家族が近くにいる安心感や経済的メリットがある反面、住み始めてから些細なことで不満が重なり世帯間のトラブルを引き起こす要因にもなりえます。そこでHOLIDAYSではこうしたトラブルを避けるために、愛知で二世帯住宅を建てるお客様に間取りの工夫や設備選びのポイント、通信費や光熱費の分け方についてご紹介しています。これらを参考にして、快適でトラブルのない二世帯住宅を実現しましょう。

  • 二世帯住宅でよくあるトラブルの3つの要因

    二世帯住宅でよくあるトラブルの3つの要因

    まず始めに二世帯住宅でよくあるトラブルの要因についてご紹介します。

    ①世帯間での音が気になる

    ②設備による不便さを感じる

    ③光熱費・通信費の分け方に不満がある


    これらは生活スタイルの違いや共有物の利用に対して起こる些細な不満ですが、些細なことでも住み始めてしまったら長い間我慢して過ごすことになり、トラブルを引き起こす要因となります。今回のコラムではこのようなトラブルに着目しご紹介していきますが、以前のコラムでは二世帯住宅のメリットや間取りの種類について解説しています。まだ読んでいない方は、こちらもぜひ参考にしてください。

  • ①二世帯住宅で気になる音を間取りで解決

    ①二世帯住宅で気になる音を間取りで解決

    ●上下階の部屋の配置に気を付けよう

    まず鉄則として、親の寝室の上に子の寝室やLDK、水回りを設けないことです。孫の部屋であれば多少物音がしても許せるかもしれませんが、生活音が聞こえやすいLDKや寝室、お風呂や洗面所などの排水音は意外と気になるものでトラブルになりやすいパターンです。

    どうしても間取り上クリアできない場合は遮音対策をしっかりと行った上で、排水経路を変更してもらうなど事前にできることは確実に実施し家族内でもしっかりと話して置くことが重要です。

    ♦♦ちなみに♦♦
    間取りの注意点として神棚や仏壇の位置にも気を付けなければなりません。最近少なくなってきていますが親世帯ではまだまだお持ちの世帯も多いです。原則お仏壇や神棚の上は通らないようにするのがご先祖様や神様への礼儀です。
    どうしても通らなければいけない場合は「空」や「天」とおまじないの紙を貼って、お手入れを忘れずにしましょう。また、おまじないがあるからといって、トイレやお風呂、洗面台の下に配置するのは完全にNGとなりますのでご注意を。



    ●階段の位置に気を付けよう

    特に気を付けたいのが階段の位置です。階段は中が空洞になっているため音が反響しやすく、階段下のスペースは二階に上がったり一階に下がったりする音がどうしても響いてしまいます。階段下は収納スペースやトイレスペースなど長時間滞在しないスペースにするようにしましょう。



    ●こんな音にも気を付けよう

    駐車場

    世帯で生活時間が違うため、親世帯の寝室前に子世帯の駐車場があると、親世帯が眠る頃に帰宅した子世帯の車の音で起きてしまうということも。

    給湯器や室外機

    二世帯住宅の多くの場合、一階が親世帯で二階が子世帯という計画です。そんな時に子世帯の給湯器やエアコン室外機は親世帯の寝室近くにあると気になる場合もあります。

  • ②二世帯住宅の設備選びのポイント

    ②二世帯住宅の設備選びのポイント

    ●インターホンの機能を確認しよう

    見落としやすいのがインターホン計画。それぞれ分けて設置するケースも多いですが、分けると各世帯の訪問に気づかないケースもしばしば。留守設定をすることで、他世帯へ自動転送機能がついているインターホンもあるので、事前にどのように対応するか決めておきましょう。宅配品に対しては、宅配ボックスを2つ置いておけるとかなり便利です。

    ●給湯器の数と水道の引込みについて考えてみよう

    生活をしていく上で意外と注意すべきなのが、給湯器の数と水道の引き込み方です。お風呂やキッチンなど両世帯で同時にお湯を使う場合、湯量が足らず湯切れが起きる可能性があります。また自動の湯張りや追い炊き機能片方しか配管の接続が出来ないためお湯を使う頻度を考慮して給湯器の数を検討しましょう。

    また、たくさんの水を両世帯同時に使おうとすると水量が足らず、一つの蛇口から出てくる水圧が弱くなります。通常二世帯だとあくまでも一個の建物となるため水道の引込みは一本となるケースが多いです。その一本から通常の水量を維持するためには水道管の口径を25㎜など少し大き目のものにし、水圧を維持するなどの対策が必要です。

    ●将来を見据えて建具のサイズを決めよう

    二世帯になると将来、自宅で介護をするケースもしばしば発生します。一階のトイレのサイズや洗面脱衣室への侵入経路を車いすが通れるように検討するのも大事です。メーカーによってはトイレ建具の標準品が通常建具より小さいケースもあるため、なるべく大きな開口のとれる建具を選択しましょう。またお風呂は扉から正面にバスタブを設置し、介護スペースをとれるように1620サイズで設計するのがオススメです。

  • ③二世帯住宅での光熱費・通信費の分け方のアドバイス

    ③二世帯住宅での光熱費・通信費の分け方のアドバイス

    お金の話しは最初にしっかり話しておきたいですよね。世帯間での使用人数や使用頻度によってかかる金額も異なります。最初から分けて設置するのか、まとめて設置して負担額の割合を決めておくのか事前に決めておくことでトラブルを防げます。

    [水道・ガス]

    水道が2つひける地域であれば、親世帯、子世帯にそれぞれ引き込むことで明確になります。ただこの場合、基本料金も両方にかかり引込み費用もかかるので金銭的には注意が必要です。費用を抑えたい場合は子メーターと言われるものを設置しましょう。各世帯の使用料を把握し、費用の負担額を割合で計算することができます。

    ガスは都市ガスの場合、水道と全く同じ考え方となりますので併せて検討しましょう。


    [電気]

    続いて電気ですが、分ける場合、電気メーターと分電盤を2つ設置することで請求を分けることができます。初期投資はかかりますが比較的安価で行えますし、長期旅行等で電力が不要なときは片方の世帯の電力を完全に切れるのもメリットです。ただ、この場合も基本料金が双方にかかりますので注意が必要です。また電力契約は使えば使うほど段階的に使用料金が高くなる場合もあるので、事前に契約を希望される電力会社と相談が必須です。

    ーエアコン

    電気代の中でも非常に高額になるのがエアコン。通常でも4人世帯であれば4台~5台で二世帯になると8台ぐらいになる可能性もあります。そうすると初期コストも当然ながら電気代もとんでもない事に…。二世帯だからこそ全館空調を採用し大きな電力を使用しないように家づくりを検討された方が結果、低コストになります。


    ー太陽光

    最近採用率の高い太陽光も利用方法に注意が必要です。通常太陽光は分電盤一個に一回路必要です。そのため二世帯の場合で分電盤を分けた場合、太陽光で発電した電気を家庭用電力に変換するパワーコンディショナーも2つ必要となります。コスト的には20万前後の商品ですが、2つ設置することで停電時の際には各世帯で非常用コンセントとして利用できるので設置前に確認の上進めていきましょう。


    [インターネット]

    ネット回線はライフラインと違って、子メーターになるものが存在しません。そのため使用料が当然不明確となります。2つひく場合、当然こちらも工事費と初期費用がかかりますが、インターネット業者によって、二世帯キャンペーンを組んでるところもあるので、建築会社に相談しながらメリットがある会社を選択しましょう。

    コスト的には1つで進めるのがおススメですが、二世帯というぐらいなので比較的広い住まいで部屋数も多く、同時使用の人数も増えるのでネット回線が遅くなる可能性があります。中継器も検討しながら快適な環境を作りましょう。

  • 愛知で建てた二世帯住宅の施工実例3選をご紹介

    愛知で建てた二世帯住宅の施工実例3選をご紹介

    趣味を愉しむアウトドアな二世帯住宅

    テイスト:アウトドア
    間取り:6+2LDK+S
    階数:3階建て


    ペニンシュラキッチンとダイニングカウンターを一体型に造作し、料理をしながら家族とコミュニケーションをとれる空間が印象的な住まい。アウトドアテイストの完全分離型の二世帯住宅。

    【画像の施工事例はこちら】



    二世帯住宅の施工実例画像"

    プライベートな中庭で四季を感じる二世帯住宅

    テイスト:ナチュラル
    間取り:1LDK+2LDK
    階数:2階建て
    費用:約2,500万円


    各世帯が独立した二世帯住宅だが、お互いのリビングに隣接した共用スペースからは行き来が可能。それぞれのリビングからは庭が一望でき、季節によって変わる景色を部屋の中から愉しめる。

    【画像の施工事例はこちら】



    二世帯住宅の施工実例画像"

    実用性にこだわった全館空調搭載の二世帯住宅

    テイスト:シンプル+ナチュラル
    間取り:3LLDDKK+ランドリー+ロフト
    階数:2階建て
    費用:約3,300万円


    家庭用エアコン1台で母世帯の住む1階、子世帯の住む2階すべての空調を実現する全館空調搭載の住まい。実用性を重視し、家事がしやすく負担が少ないように間取りの設計を行っている。

    【画像の施工事例はこちら】

  • まとめ

    まとめ

    二世帯住宅はお互いにメリットがある反面、些細なことでトラブルになる可能性もあります。設計上ではどちらかが不満を抱えたまま進めてしまっている場合があるので、それぞれ別の場所で要望をヒアリングしてもらい設計者の観点から間取りを作成していった方がうまくいくケースが多いです。間取りのゾーニングを固めた上で二世帯揃っての打合せを進めるのが得策です。また、インテリアはさておきエクステリア関係については、それぞれの趣味や二世帯のデザインバランスもあるので、全員揃ってのお打合せが必要です。お互いが情報に相違がないように共有アプリなどで情報共有するのもいいかもしれませんね。

    愛知県で二世帯住宅を検討している方は、ぜひ一度HOLIDAYSにご相談ください。経験豊富なスタッフがお客様の希望に合わせてご提案させていただきます。

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