二世帯住宅を考えたら知っておきたい!ニーズに合わせた二世帯住宅の進め方
2022年08月30日
2022年09月11日
マイホームを建てる際、二世帯住宅の検討をしたことはありますか?近年、共働き世帯の増加・待機児童・両親世代の高齢化など、様々な理由から二世帯住宅の選択をする方が増えてきました。どの世帯でも将来的に二世帯の選択をしなければならない場面があるかもしれません。
一言で二世帯住宅といっても、どういった間取りにするかによって暮らし方は変わります。二世帯住宅を建てる際には、一般的な住宅よりも将来を見据えたプランをたてる必要があります。そのためには親世帯と子世帯がお互いにどういった生活をしていきたいかしっかりと話し合い、意見をまとめることが大切です。
そこで今回は二世帯住宅の特徴やメリット・デメリットをお伝えいたします。特徴を知った上でどの形の二世帯住宅にするのか検討してみてください。
CONTENTS
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二世帯住宅の定義
そもそも二世帯住宅とはどのような定義なのでしょうか。時代が進むにつれて、様々な二世帯の形があるかと思いますがここでは基本的な二世帯住宅の定義について紹介いたします。
【二世帯住宅とは】
親世帯と子世帯が一緒に生活することを前提として建てられた家を二世帯住宅といいます。
玄関・浴室・キッチン・洗面などを共用する世帯や、それらを別々に分離して生活している世帯もいます。
二世帯住宅は、世代の異なる家族が同じ家で生活するため、お互いの生活リズム・考え方なども違います。両世帯が快適な生活を送るためにはどういった形で生活をしていくのかしっかりと話し合いをすることが大切です。
二世帯住宅にする際は、建物や敷地の広さが必要になるので一世帯住宅を建てるより資金は必要ですが、親世帯と子世帯がそれぞれローンを組むことができるので資金計画・住宅建築の幅が広がります。 -
二世帯住宅の種類
二世帯住宅を検討する場合、間取りの分け方に種類があります。
大きく分類して3タイプありますので、それぞれの特徴をご紹介いたします。
【同居型】
玄関・水回り・LDKなど、寝室以外の生活の場を共用する間取りです。
◎メリット
一部共用型や完全分離型はキッチンや浴室など生活に必要な設備が世帯分必要になりますが、同居型は設備の数が減り建築費用のコストカットに繋がります。さらに、生活設備を共用することで水道光熱費などのランニングコストも抑えやすくなります。
また、共用部分が増えることで両世帯一緒に過ごす時間が増えるので常にコミュニケーションを取ることができます。特に子世帯に子供がいる場合は、親世帯から家事や子育てのサポートを受けることができるでしょう。万が一、どちらかの世帯で何かあった時もすぐに様子を確認できるので何かと安心です。
●デメリット
完全同居型になるのでほとんどの時間を両世帯で過ごすことになり、プライバシーを確保しづらいです。もともと別世帯で生活しており二世帯の生活に切り替わる場合は、それまでの生活が変わることで毎日の生活に息苦しさを感じてしまう可能性があります。
【一部共用型】
玄関・浴室など一部だけを共用する間取りです。一部を共用しながらも世帯ごとにが独立した住空間を持つので、完全同居型に抵抗感がある場合でも取り入れやすい二世帯タイプです。
◎メリット
間取りによって共用スペースは異なってきますが、二世帯が一緒に生活しながらもプライバシーを保つことができます。
共用部分でほどよく顔を合わせることができ、世帯間でコミュニケーションをとりやすいので、世帯間の交流をしながらプライバシーを確保したい方にはおすすめです。
一般的に水回りや浴室を共用部分とすることが多く、それらの設備を1つにすることで建築費や水道光熱費を抑えやすい点もメリットです。
●デメリット
一番のデメリットは、共用スペースを設けることにより間取りプランに制約が生じる点です。また、共用スペースを使用する際の時間やタイミングを考慮する必要があります。食事や入浴の時間は生活音が出やすく、相手世帯にストレスを与えてしまうこともあるため注意しましょう。
【完全分離型】
玄関や生活する場が完全に分かれており、独立した2つの住居がひとつになっています。親世帯と子世帯の生活空間が分かれているので、別々の生活を送りながらも、必要があればすぐにコミュニケーションがとれます。建物を左右か上下で分けるかは世帯によって異なります。
◎メリット
各世帯が独立した住まいになっているので、プライバシーを保つことができます。もともと別世帯で生活をしていた家庭も二世帯住宅という選択がしやすいです。また、生活設備も各世帯で設けるため、水道光熱費を分けることができるので支払いのトラブルが起こりづらいです。
●デメリット
生活に必要な設備を各世帯で設けるため、建築費用が高いです。さらに、建物面積・敷地面積共に広さが必要ですので全体的なコストが、完全同居型や一部共用型と比べて高くなる可能性があります。 -
二世帯住宅でのトラブルを避けるポイント
ここまでは、二世帯住宅の種類や特徴についてご紹介しました。二世帯住宅はいくつかの形があり、タイプによって家づくりや生活が大きく変わります。二世帯住宅を建てる際のポイントを知っておくことで、二世帯住宅の選択をするべきなのか、どのタイプにするのか検討しやすくなります。ここでは、二世帯住宅を建てる際に抑えておきたいポイントについてお伝えします。
■間取りの工夫
各世帯で生活スタイルが違うと生活音やプライバシーの問題が生じやすいです。間取りを工夫することによって、世帯間でのトラブルを軽減することができます。
まずは、それぞれの世帯の生活スタイルを把握することが大切です。どのような時間に寝起きして、どの時間帯に家にいてどの時間帯に外出しているのか、誰が家事をするのかを考えて間取りを考えることで、世帯間のストレスを軽減でき快適な生活を送ることができます。
また、上下で世帯を分ける場合は上下の決め方や部屋の位置によって生活音の聞こえ方も大きく変わるので注意が必要です。
完全分離型を選択する場合はあまり問題ないですが、同居型や一部共用型を選択する場合は間取りをしっかりプランニングするとよいでしょう。
■支払いや家事の分担
間取り同様お金や家事の分担はトラブルに発展しやすいものです。お金や家事の分担は世帯間の関係を悪くしてしまう可能性が高いので注意しましょう。
支払いや家事の分担は、できるだけ早いタイミングで必ず両世帯全員が揃った上で話し合いましょう。
支払い:建築費・住宅ローン・水道高熱費など
家事:食事・洗濯・掃除など
■相続について
子世帯に兄弟がいる場合は将来の相続に向けて話し合いをしておく必要があります。
両親が亡くなった時や介護施設に入る時に、住み続けるのか、売却をするのかなど兄弟・二世帯住宅に住む当時者が揃って決めておくことが大切です。 -
まとめ
今回は、二世帯住宅の特徴やメリット・デメリットをお伝えしました。
二世帯住宅は、親と子の関係とはいえ各世帯で生活リズムや考え方が異なります。二世帯住宅を選択される際は、相手世帯を知りお互いのことを考えた家づくり・生活をすることが大切です。二世帯生活は、相手世帯に合わせてあげることや両世帯間でのルールを決めておくことも大切ですが、かえってそれがストレスになってしまうこともあります。最低限のルールは決め、お互いの生活を理解することで良好な関係を保つことができるでしょう。どうしても気になることや不満がある場合は、その時に話し合いを行い解決しましょう。
二世帯住宅と聞くとマイナスなイメージを持ってしまう方もいるかと思いますが、経済面・家事・育児など両世帯の負担を軽減することもできます。二世帯住宅を検討されている方はもちろん、今は二世帯住宅にする予定がない方も将来の可能性を見据えて自分達に合った二世帯住宅について考えてみてください♪
HOLIDAYSでは、お客様のご状況をお伺いした上でご家庭にあったプランをご提案させていただくことが可能です。弊社でも二世帯住宅の建築実績がありますので、二世帯住宅にするか迷われている方もお気軽にご相談ください。