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2024年11月15日
2025年07月01日
部屋と部屋の間に設置する室内窓。
室内窓は光や風をもたらしたり、家族の距離間を程よく保ったり、お家づくりの可能性の幅広げてくれます。
近年では新築住宅だけでなくリノベーションで室内窓を取り付けたいというお客様もいるくらい、この「室内窓」を取り入れた事例が増えています。
今回のコラムでは室内窓のメリット・デメリットをはじめ、おすすめの設置場所や注意点についても実際にHOLIDAYSで施工された事例をを通して徹底解説します!
ぜひ参考にしてみてください!
立地や間取りによって太陽光が十分に入る部屋とそうでない部屋が出てきます。特に廊下や階段は電気をつけないと真っ暗ということも少なくありません。
そこで室内窓を取り入れることによって外部に面していない部屋でも隣室から間接的に採光を確保することができます。
壁の面積が広い部屋は空間が分断され、どうしても窮屈な印象や閉塞感が生まれてしまいます。
広い面積の壁にアクセントとして室内窓を設置すれば、部屋同士を緩やかに繋げ、空間に開放感が生まれます。
風通しの悪い場所に室内窓を設置すると、室内窓のない空間に比べて断然風通しが良くなります。
また、吹き抜けのある場所に室内窓を設置すると、家の中での空気の滞留を防ぐ効果ももたらしてくれます。
書斎などに室内窓を設置することで一人の時間を楽しみながら、家族の様子を程よく感じられます。
また、子供部屋に室内窓を設置すると、家事をしながら子供の様子を見守ることができ、安心感を得ることができます。
外壁に設置する窓は耐候性のために選べる素材やデザインが限られてきてしまいます。
一方、室内窓は制限が少ないので窓枠や素材を自由に選べます。そのため、ステンドガラスをはめ込んだりと色や素材によって空間にアクセントつけることができます。
ガラスは壁と比べて音や熱を通しやすい性質があるため、隣接する部屋の音が漏れやすくなります。特に書斎や寝室では、室内窓の設置位置を慎重に検討する必要があります。
対策:断熱シートや防音シートを張ることで音漏れの緩和や熱を逃がしにくくする効果があります。
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一人になりたいときも人の気配が気になったり、室内窓から話し声が漏れたりすることもあります。
家族だとしてもプライバシーを大切にしたい人もいるでしょう。そのため現在だけでなく、将来の生活スタイルも考慮して室内窓の素材や大きさを検討する必要があります。
対策:ガラスを透明ではなくすりガラスにしたり、室内窓にカーテンをつけることで室内のプライバシーを確保することができます。
室内窓の設置費用相場は、10万円~30万円です。壁に穴をあけたり窓枠を購入したりする費用が掛かってきます。
しかし、外壁に窓を設置するのに比べると、室内窓の設置の方が低コストで実現することができます。
対策:造作窓ではなく、メーカーの既製品の室内窓を使用することでさらにコストを抑えることができます。
室内窓を設置していない壁よりも室内窓を設置することで窓枠にほこりがたまってしまったり、お子様の手の届く場所の場合は、指紋などがついてしまい掃除の手間が増えてしまうこともあります。
そのため普段からこまめなメンテナンスや清掃が必須になってきます。
対策:室内窓の枠や採光部分の素材には、いくつかの種類があります。主な枠素材は木製やアルミ製などがあり、採光部分は、ガラスだけでなく樹脂系板などを使用しているタイプがあります。ガラスの素材を透明タイプではなく、チェッカーガラスや気泡ガラスにすると指紋やほこりも目立ちにくくなるでしょう。
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室内窓があると、窓にかかるような高さのある家具を設置することが難しくなります。
そのため家具の種類や配置場所が限定されることもデメリットと言えます。壁面が減ることにより、家具の配置に困ったり、収納スペースが減ったりと不便に感じることも少なくありません。
対策:設計段階から、住んだ後の家具のレイアウトまでイメージしながら設置場所や大きさを検討することで、家具の配置レイアウトに困ったりすることは少なくなるでしょう。
①ワークスペース 【画像の施工事例はコチラ】
コロナ渦の影響でリモートが普及しつつある現在、家の中で仕事や勉強をする機会が増え、ワークスペースを設ける間取りが特に人気になってきています。ワークスペースに室内窓を設けることでワークスペースから家族の気配を感じながら仕事をしたり、作業することができます。
一方で一人の空間や独立性も確保してくれるので仕事と育児の両立を実現してくれます。
②キッチン
間取り上キッチンが独立している場合でも、室内窓を設けることで隣接した空間と繋がって感じられるので開放的なキッチンに仕上がります。下記施工事例では玄関とキッチンの間に室内窓が取り入れられており、玄関から入る光がキッチンにも間接的に取り込まれる作りになっています。
【画像の施工事例はコチラ】
●窓枠
窓枠は既成窓と造作窓に分かれます。
既成窓は造作窓に比べ、コストを抑えることができます。
メーカーによって特徴や価格はさまざですが、インターネットで調べると金額も出てくるので概算の費用を算出しやすいです。
一方造作窓だと、自分の好みのデザイン性や機能性を取り入れることができます。
こだわりたい場所やお部屋には造作窓を、コストを抑えたいという方は規制窓を採用するのがおすすめです。
●ガラス素材
ガラス材の選択肢は多岐に渡ります。
例えば、すりガラスを採用すれば、家族との緩やかなつながりを保ちながらプライバシーを確保できるでしょう。
また、色付きのガラスを使えばインテリアのアクセントにもなりますし、子ども部屋にはケガを防止する透明なアクリル板を用いることもできます。
集中したいワークスペースや書斎なら、音を防ぐために防音機能がある窓が採用されることも多くあります。
お部屋や生活スタイルによってデザインや機能面を考慮しながらガラスの種類を検討しましょう。
●室内窓の種類
室内窓には大きく分けると窓を開け閉めできる開閉タイプと、開け閉めできないFIX(はめ殺し)タイプに分類できます。
◯開閉タイプ
窓を開閉できるので、風を通す事ができます。
開閉タイプでも開閉方法によって引き違い窓や突き出し窓、回転窓など複数の種類に分かれます。
下記に開閉タイプの特徴をまとめてみました。
種類 | 特徴 |
---|---|
引き違い窓 | 左右にスライドして開閉する窓 |
突き出し窓 | 窓上部を支点とし、押し出すように開閉する窓 |
開き戸 | 左右二枚の扉を開閉する両開きタイプ、扉一枚だけの片開きタイプの窓 |
回転窓 | 窓の中心を軸として回転するタイプの窓 |
植物を愉しむ室内窓
【画像の施工事例はコチラ】
北欧風の可愛い室内窓
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ヴィンテージ感を演出した室内窓
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1人の時間と家族の時間を両立する室内窓
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今回のコラムでは室内窓室のメリット・デメリットをはじめ、デメリットへの対策についても室内窓の種類や確認すべきポイントを通してご紹介してきました。
室内窓は採光や通風といった目的だけではなく、部屋全体に開放感や抜け感を出したり、家族のつながりをつくったり、インテリアにアクセントをつけたり、とさまざまな使い方ができます。
「光が入らない部屋がある」、「部屋に開放感がない」などとお悩みの方はぜひ、今回ご紹介したポイントを参考にして室内窓を取り入れてみてはいかがでしょうか。
HOLIDAYSでは、プランや資金計画だけでなく専属のインテリアコーディネーターがお客様の好みに合わせた空間を提案させていただいております。
仕様や性能、施工事例などについてまとめられたカタログを無料でお送りしておりますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。