【窓で変わる!】断熱性の高い家にするためのサッシの選び方

2024年06月13日

【窓で変わる!】断熱性の高い家にするためのサッシの選び方

毎日の暮らしに欠かせない窓ですが、窓によって形・大きさ・デザインが異なります。
特に注文住宅を検討されている方は、窓ひとつひとつの種類や位置を考えなければならず、どのような窓を選べばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

窓の種類や位置を間違えてしまうと、通気性が悪くなったり十分な採光の確保ができなかったり、家の中での生活が不便になってしまうことがあります。
窓サッシの選び方や位置を工夫することで、デザイン性や家全体の性能を高くすることができます。
また、窓の性能を高めることで光熱費を抑えながらも健康的に過ごすことができます。しかし、家づくりとなるとデザインや間取りを考える時間が多く、窓サッシの性能までしっかりと確認する機会が少ないかと思います。

快適な家づくりをするためには、事前に窓サッシの種類や特徴について知ってくことが大切です。
そこで今回は、サッシの種類や配置をご紹介します。家づくりを検討されている方は是非参考にしてみてください。

  • 窓サッシとは!?実は窓が需要な役割をしている!?

    窓サッシとは!?実は窓が需要な役割をしている!?

    窓は、ガラスとサッシから構成されています。窓サッシとは、窓を取り付けるための枠とガラスフレームのことを指します。
    窓は「採光」「通風」「断熱」などといった役割を担っており、窓ガラス・窓サッシの種類や素材によって窓全体の性能が大きく変わります。

    毎日の生活の中で空気の入れ替えをしたり人の出入りで窓の開け閉めをすると思いますが、それと同時に家の中で最も熱の出入りがある場所です。実は、窓からの熱の出入りは全体の50%~70%を占めており、冷暖房で冷やされた空気や暖められた空気は窓から逃げてしまっているのです。

    窓を開閉した時や、ガラスとサッシの小さな隙間から熱が出入りしてしまうものなのですが、断熱性の高い窓を選ぶことで出入りする熱の量を抑えることが可能です。窓の断熱性は、窓サッシの性能によって大きく変わります。性能が高いサッシを選ぶことで、家と外の温度差が小さくなり、室内の温度を保ち、効率よく冷暖房を使用することができるので電気代の節約にも繋がります。

    このことから、家づくりの際は、窓サッシの選び方や配置を工夫することが大切です。まずは窓サッシの種類についてご紹介します。

  • 窓サッシの種類ってどんなものがあるの?

    窓サッシの種類ってどんなものがあるの?

    窓サッシといってもさまざまな種類があります。ここでは、窓サッシの種類とそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。

    アルミサッシ
    アルミ素材で作られているサッシで、日本では多くの住宅で使用されています。丈夫で軽く防火性に優れており、他素材のサッシと比べて比較的安い費用で抑えることができる点がメリットです。また、腐食に強く、耐久性の高いので長く使用することが可能です。しかし、アルミサッシは熱を伝えやすいので、冬は外の冷たい空気と建物内の暖かい空気の温度差から結露を起こしやすい点に注意が必要です。窓ガラスの材質によって結露を防ぐことも可能ですので、アルミサッシを取り入れる際はガラスの性能を確認してみてください。

    木製サッシ
    木で作られているサッシで、アルミサッシが使われるようになる前は木製サッシが主流でした。木は熱を通しにくく断熱性が高い為結露が起こりにくいです。また、木製サッシは木の風合いが美しく、デザイン性が高いのでどんなインテリアにも馴染む点がメリットです。注文住宅だけでなくリフォーム・リノベーションをされる方にも人気です。ただし、他素材のサッシと比べて高額で、小まめなメンテナンスが必要なので現在の日本の住宅にはあまり採用されていません。

    スチールサッシ
    スチール素材で作られており、耐火性の高いサッシです。デザイン性も高いのでおしゃれな印象に仕上げることができます。一方で、他素材のサッシと比べて重いので開閉がしにくい点がデメリットです。基本的には、商業施施設・公共施設・オフィスなどで使われ、住宅での採用は不向きとされています。

    樹脂サッシ
    塩化ビニル樹脂から作られているサッシで、(最大のメリットは断熱性が高い点です。柔らかく密着性が高いので、隙間をつくりにくく熱の出入りを抑えることが可能です。また、熱を通しにくいので結露が発生しにくく安心です。最近では、アルミサッシに代わって樹脂サッシを採用するご家庭が増えてきました。特に北海道や東北地方など、日本の寒冷地では多くのご家庭が採用しています。アルミサッシと比べると費用が高く、重量が大きいので窓の開閉時に重みを感じやすいので注意してください。

    アルミ樹脂複合サッシ
    建物の外側をアルミニウム、室内側を樹脂で構成したサッシで、アルミサッシと樹脂サッシのメリットを取り入れています。アルミの耐久性と樹脂の熱を通しにくい特徴が合わさり、近年採用率が高くなってきています。樹脂サッシと比べると断熱性は劣ってしまいますが、非常に高い断熱性を備えています。価格は樹脂窓サッシと比べると抑えられるので、価格と断熱性のバランスをとりたい方にはおすすめです。

  • 窓サッシはどのように設置する?開閉方法で大きく変わる窓

    窓サッシはどのように設置する?開閉方法で大きく変わる窓

    サッシの種類や特徴はお分かりいただけましたか?最後に、窓の配置についてご紹介いたします。配置方法はさまざまな種類がありますが今回は代表的な5種類の配置について解説します。基本的には、採光と通風を意識して配置を決めることをお勧めしておりますが、配置方法によって家のデザイン性も大きく変わるのでチェックしてみてください。

    引き違い窓
    左右に引いて開閉する窓です。左右どちらからでも開閉でき、住宅で最も一般的に使用されています。リビングなど比較的大きな開口部に使用されていることが多く、大きく開けたり小さく開けたりすることが可能なので開口部の広さの調整がしやすいです。

    縦すべり出し窓
    窓枠の上下に沿って、窓を室内側から室外側へすべり出させて開ける窓です。外側へすべり出させた窓を室内側(手前)に引くことで閉めることができます。好きな位置で固定できるので開口部の調整が簡単です。キッチンなどで採用されていることが多く、換気や通気を良くしたい場所に設置すると良いでしょう。

    横すべり出し窓
    縦すべり出し窓とは反対に、窓枠の左右に沿って窓を室内側から室外側へすべり出させて開ける窓です。シェードのような形状で開くのが特徴で、雨の日でも室内に雨が入り込みにくいです。また、窓を開けていても外から室内が見えにくいので、視線を遮りながら換気をすることが可能です。水回りの換気として使用されていることが多いですが、寝室やリビングなどに高所用すべり出し窓を設けて採光や通風を確保するケースもあります。

    FIX窓
    ガラスとサッシで構成された窓ではありますが、開閉ができない窓です。四角い窓だけでなく丸形やスリット状などさまざまな形状があるのでデザイン性も優れています。主に採光・眺望を目的として使用されます。大きな窓、細長い窓、高い場所に設置する窓に取り入れられています。

    上げ下げ窓
    障子が縦方に2枚並べられており、上部がFIX窓のように動かず、下部の障子が上下に開閉する窓です。好きな位置で固定ができるので開口部の調整が可能です。洋風な住宅と相性がよく、海外風の家を建てる方におすすめです。また、上げ下げ窓には3種類あり、上部の障子が固定されている窓をご紹介しましたが、上下の障子が両方動く両上げ下げ窓や、上下どちらかの障子を動かすともう片方も連動して動くスリット上げ下げ窓があります。それぞれ用途や設置場所に合わせて取り入れてみてください。

  • まとめ

    まとめ

    今回は、サッシの種類と窓の配置についてご紹介いたしました。窓にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。窓の種類や設置方法によって毎日の暮らしが大きく変わるので、サッシや設置方法を上手く組み合わせて、用途に合わせた窓選びをすることが大切です。(建物の構造や間取りによって希望の位置に窓が設置できないことがありますので、設計士などに相談しながら進めることをおすすめします。

    HOLIDAYSでは、デザイン、間取りはもちろん窓選びも大切にしています。愛知県内で多くの高断熱窓の施工実績がありますので、高気密・高断熱の家づくりが可能です。高断熱窓・全館空調の体験ができるモデルハウスもご用意しておりますので、家づくりをご検討されている方は、是非ご相談ください。

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