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2024年08月13日
2025年08月18日
日本の伝統的な美しさと落ち着きを感じられる和室。
洋の暮らしが主流になりつつある現在でも、和室を一部屋は設けておきたいという人も少なくはないのではないでしょうか。
今回は、実際に注文住宅で取り入れられた8つの和室事例を交えながら、モダンでおしゃれな和室をつくるためのコーディネート術をご紹介します。
和と洋の要素をバランスよく取り入れた「モダンな和室」をつくるためのコーディネートのポイントやアイデアをわかりやすくご紹介していますので、これから家づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
和モダンの空間には、木・和紙・珪藻土などの自然素材がよく使用されます。これらの素材は、視覚的な美しさだけでなく、肌ざわりや香り、通気性といった機能性にも優れており、心地よさとリラックス感を空間にもたらします。
特に人気なのが無垢材。木そのものの香りや木の種類、経年変化による色の深まりなどを楽しめるのが特徴です。天井の梁や床材、建具などに無垢材を取り入れると、ナチュラルでありながら、温かみのある雰囲気の和室を作り出すことができます。
和モダンの空間を印象づけるためには、壁紙選びも重要なポイントです。自分の好みだけで奇抜な色や柄を選んでしまうと和の雰囲気を壊してしまいます。基本的には明るめのベージュやオフホワイトを選ぶと天井や畳の色と調和しやすく、柔らかい印象にまとまります。
グレーやネイビーなどのアクセントクロスを採用するとシンプルでスタイリッシュな雰囲気が加わり、モダンで洗練された印象になります。その他にも、和紙調の壁紙や塗り壁風クロスを使えば、光を柔らかく拡散させ、やさしい質感のある“和”の雰囲気をさらに引き立てられます。
おしゃれな和モダンな空間を作るためには、和室に馴染むようなインテリア選びも重要です。家具の形・高さ・色に配慮することでより美しい空間を演出できます。
特に下記3点は気を付けておきたいポイントです。
●直線的なデザインを選ぶ
和室は障子や畳など、直線を多用したデザインになっていることが多いので、直線的なデザインの家具を配置すると和室の穏やかな整然とした雰囲気が際立ちます。
●ローインテリアを取り入れる
和室は座ったり寝転がったりと視線を低く持ってくるのが一般的。配置するインテリアも背の低いローテーブルやソファを選ぶと和室に調和します。背の低いものを置くことで天井が高く見え、開放感もアップ。圧迫感のないスッキリとした印象になります。
●引き締め役の色を取り入れる
和室はベースカラーとして畳などの淡い色味のものが多くなるのでアクセントカラーとしてぱっと視線を集める色味のインテリアを取り入れると空間にメリハリが出て、おしゃれな雰囲気に仕上がります。
近年のモダン和室では、従来の縁(へり)付き畳ではなく、縁なしの琉球畳やカラー畳が主流になっています。これらの畳は、色や素材のバリエーションが豊富で洋風のインテリアとも相性が良く、より洗練された印象に仕上がります。
畳の敷き方(市松敷き*など)によっても印象が変わるため、空間全体のバランスに合わせて選ぶのがおすすめです。
*市松敷き…畳の目を縦と横に交互になるように敷くこと
畳の色でオススメ・人気の定番カラーは次の三つになります。
銀白色 | 新調したての畳のような柔らかい緑色。 【和】のテイストを大事にしたいという方にオススメです。 |
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灰桜色 | グレーとベージュの中間のような洗練された色合い。 和のイメージから少し外れて洋風な印象を与えてくれます。 |
白茶色 | フローリングと相性の良いベージュのような色合い。 |
和モダンな部屋は照明のデザインと配置によって異なる雰囲気を演出できます。布製カーテンだけでなく、素材や光の透け感を意識したスタイルを取り入れることで、全体のバランスが整います。
ここでは和モダンな空間に合う照明をご紹介します。
間接照明 | 壁などに照らした光を反射させ間接的に部屋全体を照らします。旅館の客室のような雰囲気にしたいときは間接照明が重宝されます。 |
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和紙照明 | 自然素材を使用しており、灯籠や提灯のような伝統的なデザインが特徴です。透け感や光沢感が魅力的で、伝統伎で作られた和紙照明は和モダンな部屋にマッチします。 |
和風シーリング | 障子や畳などの和テイストと相性がいいアイテムです。部屋全体を明るく照らすので居間や客室などに主に用いられます。 |
ダウンライト | 天井に埋め込むタイプの照明で、空間をすっきりと見せたいモダン和室にぴったり。圧迫感がなく、フラットで洗練された印象に仕上がります。 |
モダンな和室をよりおしゃれに仕上げるためには、窓のデザインや配置にもこだわることが大切です。低い位置に横長の地窓を設けると、視線が抜けて落ち着いた雰囲気に。また、中庭に面した大きな開口部を設けることで自然光をふんだんに取り入れ、室内に心地よい開放感と明るさをもたらします。
窓まわりに取り入れるカーテンは、和室に調和する素材感を選ぶと空間全体に統一感と温かみが加わります。
おすすめの素材は以下のとおりです。
布製(リネン・綿など) | 自然素材ならではのやさしい風合いが特徴。畳や木の質感とよくなじみ、ナチュラルな和モダン空間に仕上がります。 |
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和紙調の生地 | 障子のようなほどよい透け感があり、柔らかな光を取り込むことができます。落ち着きのある、伝統的な和の雰囲気にぴったりです。 |
木調素材 | 木の温もりを感じられる素材で、家具やフローリングとの相性も◎。ナチュラルテイストやインダストリアルテイストにもなじみます。 |
続いて、和室におすすめのカーテンスタイルをご紹介します。
プリーツスクリーン | ジャバラ状の生地を折りたたむように開閉し、採光を調整できます。和紙のような程よい透け感と立体的な生地感が特徴です。 |
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ブラインド | 一見洋風の印象ですが、色や素材によっては和室にもよく馴染みます。特に木製など自然素材のものは落ち着いた雰囲気を演出します。 |
ロールスクリーン | 布を上下に巻き上げて開閉し、採光をコントロールします。使用しないときはコンパクトに収納できるため、小窓や省スペースの和室にもおすすめです。 |
現代のモダンな和室は、単独の個室よりもリビングやダイニングと自然に「つながる空間」として設計されることが多くなっています。たとえば、リビングの一角に小上がりを設けたり、引き戸で仕切って用途に応じて開閉できるようにするなど、生活動線や家族のつながりを意識したレイアウトがポイントです。和室の“使い方の自由度”が広がることで、来客用のみならず様々なシーンで活用することができます。
ここではリビングと和室の繋がりに統一感を持たせる方法をご紹介します。
●小上がり風に和室を設ける
小上がりにする最大のメリットは下にたくさん収納を設けることができる点です。お子様がいるご家庭はお子様の遊び場やお昼寝、もちろん来客用の空間としても重宝されます。
●フローリングから畳までフルフラットにする
リビングから和室までフルフラットにすることで、リビングに入った際に大きな一つの空間のように感じることができます。
●素材に統一感を持たせる
壁や床の素材などをリビングルームから一続きにして統一感を持たせると違和感なく自然と馴染む和モダンの空間を作ることができます。
リビングの一角に設けた、囲炉裏のある和室スペース。インダストリアルなフードを取り付けて現代風にアレンジし、小上がりには間接照明をプラス。昼と夜では違った印象になるのが特徴です。木と畳がもたらす柔らかい雰囲気の中に、ブラックをアクセントとして加えることで、落ち着きのある和モダンな空間に仕上げています。
家族構成:ご夫婦+お子様2人
間取り:5SLDK
竣工年月:2017年10月
延べ床面積(㎡):133.31㎡
グレートーンの琉球畳が洗練された印象を与えるモダンな和室。鏡面仕上げの板間と掛け軸用のくぼみをブラックで仕上げ、入り口にはアクセントとして台形の垂れ壁を採用。和室でありながら、まるでホテルのようなモノトーンの空間を演出しています。
家族構成:ご夫婦
間取り:5LDK
竣工年月:2023年10月
延べ床面積(㎡):117.13㎡
リビングに隣接する和室には【和】を連想させる綺麗なカーブを描いたR壁を取り入れ、美しい空間になっています。照明には丸みのあるデザインを採用し、ふんわりとした光で空間を優しく照らします。赤とブラックのアクセントクロスがうまく組み合わせられ、全体的に上品で落ち着きのある空間が完成しました。
家族構成:ご夫婦
間取り:4LDK
竣工年月:2024年3月
延べ床面積(㎡):112.20㎡
素材にこだわった、本格的な現代大壁和室。玄関ホールに繋がる扉は、フレンチスタイルのテイストを崩さない戸襖を採用しました。荒間障子は雪見障子となっており、開けると縁側の先に広がる中庭が一望でき、心からくつろげる開放的な空間が広がります。
家族構成:ご夫婦+お子様1人
間取り:4LDK
竣工年月:2024年3月
延べ床面積(㎡):182.17㎡
腰掛けたり、くつろいだり、来客用のスペースをして、など色々な用途で使える小上がりの畳スペース。リビングとの間には木ルーバーを設け、空間をゆるやかに仕切ることで、リビングとの一体感を保ちつつ、落ち着きのある雰囲気に仕上がっています。
家族構成:ご夫婦+わんちゃん+ねこちゃん
間取り:3LDK
竣工年月:2023年5月
延べ床面積(㎡):107.23㎡
リビングの一角に、家族団らんのための畳スペースを設けました。リビングのソファのようにも使えるL字型のデザインで、ちょっとした家事やお子様の遊び場・勉強スペースとしても活用できます。窓に採用した調光ロールスクリーンが、リビング空間全体の品格を一層高めてくれます。
家族構成:ご夫婦+お子様4人
間取り:3LDK
竣工年月:2020年6月
延べ床面積(㎡):126.57㎡
キッチン上のスペースを有効活用した、畳が敷かれたロフト。ロフトからはLDKを一望できるため、家族の存在を感じながら自分時間を過ごすことができます。
家族構成:4人
間取り:3LDK
竣工年月:2017年
延べ床面積(㎡):124.6㎡+ガレージ
畳を取り入れながらも北欧のテイストに仕上げられたヌックスペース。ヌックを囲う上部の斜め壁にはベージュ系のクロスを貼り、空間に立体感をプラス。カフェ風のカウンターや小上がり下の収納を備え、デザインと機能を両立させました。柔らかな色味と照明の灯りが調和した、温かみのある上品な空間です。
間取り:5LDK
竣工年月:2022年9月
延べ床面積(㎡):121.10㎡
今回のコラムでは、おしゃれなモダン和室の作り方のポイントを施工事例をもとにご紹介してきました。
「和室を取り入れたいけど具体的なイメージがわかない」、「洋風なリビングと和室が合うのか不安」などとお悩みの方は今回お伝えしたポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
HOLIDAYSでは、モダン和室などの【間取り】をはじめお客様のご希望に合わせた【インテリア】のご紹介もあわせて行っております。
自分の取り入れたい間取りや雰囲気がございましたら、ぜひお気軽にお近くのスタジオにご来店くださいませ。