【実例4選】後悔しないスタディスペースの作り方|場所別のメリット・デメリットと失敗しない5つの法則

2025年10月18日

【実例4選】後悔しないスタディスペースの作り方|場所別のメリット・デメリットと失敗しない5つの法則

リビングやダイニング、廊下など、家族の共有空間に設けるスタディスペース。
子ども部屋とは異なり、家族の目が届きやすい場所に設置するため、コミュニケーションを保ちながら学習することができます。

お子様の学習だけでなく、大人の作業スペースとしても役立つため、昨今、注文住宅で取り入れるご家庭も増えています。
せっかく作るなら、家族全員で長く使えるような空間にしたいですよね。

今回のコラムでは、スタディスペースを作る場所ごとのメリット・デメリットと、失敗しないための5つの法則を実際の事例とともにご紹介します。
スタディスペースを作るかどうかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • ■なぜ今「スタディスペース」が人気なの?3つのメリット

    近年、リビング学習が広く普及し、住まいに「スタディスペース」を設ける家庭が増えています。
    なぜ今「スタディスペース」が人気なのか。ここでは、スタディスペースがもたらすメリットについて注意点とともに詳しくお伝えしていきます。


    1.子供の学習習慣が自然と身につく

    スタディスペースを設けることで、ここは勉強する場所だと認識することができ、遊びと勉強の区別がつきやすくなります。
    また、「宿題はスタディスペースでやろう」とルールを決めると、自然と机に向かう習慣が身につきます。専用の場所があることで集中力も高まり、効率的な学習につながります。

    2.親子のコミュニケーションが増える

    キッチンやリビングなど、親の目の届く場所にスタディスペースを設けることで、親子のコミュニケーションが自然に増えます。たとえば、料理をしながらお子様の勉強の様子を見守ったり、わからないことがあればすぐに質問に答えたりすることができます。日々の様子を近くで感じられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

    3.家族みんなの多目的スペースになる

    お子様が使わない時間は、親のパソコン作業や読書、オンライン会議など、様々な用途で活用できます。家族みんなの多目的スペースとして使うことができるため、家の空間を有効活用する方法のひとつとして導入する家庭が増えています。


    ★注意ポイント★

    生活音で集中できない可能性もあるので場所決めが重要
    家族の会話やテレビ・家事の音などの生活音で気が散ってしまい、かえって集中できない可能性もあるので、お子様の性格やライフスタイルに合わせて、静かに集中できる場所を選ぶことが大切です。

    デッドスペースになることを防ぐため、将来設計は慎重に
    お子様が成長する過程で、スタディスペースがデッドスペースにならないように、あらかじめ可動式のデスクや本棚を取り入れるなど、親の書斎や趣味スペースとしても活用できるようにしておくといいでしょう。

  • ■【場所別】どこに作るのが正解?メリット・デメリット徹底比較

    ■【場所別】どこに作るのが正解?メリット・デメリット徹底比較

    スタディスペースを設ける場所は、お子様の性格やライフスタイルによってさまざまです。
    この章では、それぞれの場所のメリット・デメリットを徹底的に比較していくので、家族にとって最適な場所を見つけるための参考にしてみてください。


    |リビングの一角

    メリット家事をしながらでもお子様の様子が分かりやすく、勉強の進み具合やつまずいている箇所をすぐに把握できます。また、広々とした空間で学習ができるため開放感もあります。
    デメリットテレビの音や家族の会話などの生活音が多く、気が散って集中しにくい場合があります。また、来客時には片付けが必要となり手間がかかります。



    |ダイニング・キッチンの横

    メリット食事の準備や後片付けをしながら、子どもの勉強を見ることができるため家事との両立がしやすいです。勉強が終わった後はそのまま食卓としても使えるため、食事への移行がスムーズにできるのもポイントです。
    デメリット食事の匂いや油はね、料理中の水はねなどが気になる可能性があります。



    |廊下・階段ホール

    メリットデッドスペースを有効活用できるだけでなく、適度に家族の気配を感じられる上にリビングよりも静かな空間なので、集中力を保ちやすいです。
    デメリットリビングやダイニングに比べて、寒さを感じやすい可能性があります。また、通行の多い場所だと人の往来が気になり、気が散ってしまうことがあります。

  • ■失敗しないスタディスペース設計5つのコツ

    ■失敗しないスタディスペース設計5つのコツ

    いざスタディスペースを作ろうと思っても、「大きさはどれくらい必要?」「どんなスタイルが使いやすいの?」と悩んでしまう方もいると思います。
    せっかく作ったのに集中できなかったり、すぐに使わなくなってしまったり…そんな失敗は避けたいですよね。
    ここからは、後悔しないスタディスペースを作るための5つのポイントをまとめていきます。


    ①「広さ・寸法」:最適な奥行きと幅は?


    〈奥行き〉
    45cm~省スペースで、ノートパソコンやタブレットでの学習、読書、簡単な書き物をするのに十分です。部屋を広く使いたい場合や、廊下などの限られたスペースに設置する場合に適しています。
    60cm~デスクトップPCでの作業や、教科書・参考書を広げて学習したい場合に最適です。ディスプレイと目の間に適切な距離を保てるため、目の疲れを軽減できます。


    〈幅〉
    80cm
    1人で使用する場合の標準的なサイズです。ノートパソコンと書類を少し置く場合などにちょうど良いでしょう。100cm程にすれば、複数の教材を並べて作業することもできます。
    150cm〜兄弟など2人並んで使用する場合に最低限必要です。お互いのスペースを十分に確保できるため、より快適に学習や作業に取り組めます。


    ②「収納計画」:“物置化”させない工夫


    壁面の本棚
    壁一面を利用した本棚は、大量の本や資料を効率的に収納できます。また、デッドスペースになりがちな壁面を有効活用できるため、空間を広く保ったまま収納量を確保することができます。

    カウンター上の吊戸棚
    デスクのカウンター上に吊戸棚を設けることで、手元をすっきりさせつつ、収納スペースを確保できます。使用頻度の低いものを収納するのに便利です。

    足元の引き出し
    デスクの足元スペースは、引き出しやキャスター付きのワゴンを置くことで、見えない収納として活用できます。すっきりとした見た目を保ちながら、書類や文房具など、細々としたものを収納できます。

    有孔ボード
    デスク横や壁面に有孔ボードを設置することで、ペン立てや小物入れを吊るして見せる収納にしたり、趣味のものを飾ってインテリアとして楽しんだりと自分好みのレイアウトを作れます。


    ③「照明計画」:目に優しく、集中できる明かり


    スタディスペースは、目に負担をかけずに集中力を維持できるような照明計画が重要になります。快適な学習環境を作るために、全体を照らす照明と、手元を照らす照明を上手く組み合わせましょう。

    天井の照明
    白すぎない温白色や昼白色を選び、光を弱めに設定することで、落ち着いた雰囲気を作ることができます。また、学習や読書、PC作業など、用途に合わせて光の色や明るさを変えられる調色・調光機能があると便利です。

    手元の照明
    スタンドライトやスポットライトで手元をしっかりと照らすことで、文字や図面がはっきりと見え、集中力を高めることができます。また、利き手の反対側から光が当たるように配置すると、影ができず目が疲れにくくなります。

    ④「コンセント計画」:これだけは外せない!


    スタディスペースをより快適に使うためには、適切な”コンセント計画”が必要です。
    PC、タブレット、デスクライト、鉛筆削り…デスクで使う機器は様々で、同時に2つ以上使用する可能性もあります。そのため、コンセントは最低2口×2ヶ所あると便利です。さらに、USBポート付きのコンセントなら、ACアダプターを使わずに直接USBケーブルを挿せるため、スマートフォンの充電を同時にしたい時などはかなり楽になります。デスクの端に1ヶ所、足元に1ヶ所など、用途に合わせて配置しましょう。

    ⑤「素材・デザイン」:リビングに馴染ませるコツ


    リビングの一角にスタディスペースを設ける場合、空間全体に統一感が出るような素材選びとデザインが重要になります。スタディスペースだけが浮いてしまわないよう以下のポイントを抑えましょう。

    「色」を合わせる
    床の色に近い色のデスクや棚を選ぶと、全体がすっきりとした印象になり、ソファやテレビボードなど主要な家具と色調を合わせると、空間が調和され心地よい空間になります。

    「素材」を合わせる
    リビングのテーブルや収納家具と同じような種類の素材を取り入れると、質感が揃い、統一感が増します。また、素材の種類を合わせるだけでなく、空間のテイストから素材を逆算するのもコツの1つです。例えば、ガラスや大理石の家具がある場合でも、木材と組み合わせることでモダンな雰囲気になります。

  • ■【実例集】真似したい!おしゃれなスタディスペースのデザイン事例4選

    ①2階ホールのスタディスペース


    サンプル画像

    L字型のカウンターは、パソコン作業だけでなく、読書や書き物など様々な用途に使えます。家族が並んで使える十分な広さがあるため、お子様の宿題を見たり、一緒に趣味を楽しんだりするのにもぴったりです。また、カウンター下には収納スペースが設けられており、機能性も兼ね備えています。

    概要

    エリア:愛知県豊田市

    間取り:3LDK

    施工年月:2024年6月






    ②リビングの一角に設けたスタディスペース


    サンプル画像

    造作カウンターと上部の棚を設けた、ちょっとした作業にぴったりのコンパクトな空間です。リビングの壁のくぼみを活かしているため、適度なこもり感がありながら、家族とのコミュニケーションも取りやすいです。木目調のカウンターとシンプルな白い壁が、リビングの雰囲気にも自然に馴染んでいます。

    概要

    間取り:1LDK

    施工年月:2024年11月






    ③キッチン横のスタディスペース


    サンプル画像

    キッチンのすぐ隣にスタディスペースを設けることで、料理をしながらでもお子様の宿題を見ることができます。また、壁一面に広がるカウンターは、勉強やパソコン作業だけでなく、家事や趣味の作業台としても使えます。高い位置に窓を計画したことで自然光が入り、明るい空間で集中して作業に取り組めます。

    概要

    間取り:4LDK

    施工年月:2023年6月

    本体価格:2000~2499万円






    ④階段下のスタディスペース


    サンプル画像

    デッドスペースになりがちな階段下に造作カウンターを配置することで、リビングから孤立しない、居心地の良いスペースとなっています。カウンターはリビングダイニングに面しているため、家事をしながらでもお子様の様子を確認することができます。また、階段やダイニングテーブル、床材と素材感を合わせることで、統一感のある空間に仕上がっています。

    概要

    エリア:愛知県岡崎市

    間取り:3LDK+S

    施工年月:2018年3月

    本体価格:2000~2499万円




  • ■まとめ

    スタディスペースのつくり方はご家庭によってさまざまです。
    どんな場所であっても、「集中できる」「家族との距離感がちょうどいい」「インテリアに馴染む」ことを意識すると、後悔しない空間を実現できます。

    一方で、サイズや収納、照明計画を後回しにすると、せっかくのスペースが使いにくくなってしまうことも…
    そのため、ライフスタイルやお子様の成長を見据えて、長く快適に使えるように計画することが重要です。

    「自分たちにぴったりのスタディスペースをつくりたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
    専門のスタッフが、間取りやデザインのご希望に合わせて最適な空間づくりをご提案させていただきます。

    また、HOLIDAYSでは、仕様や施工事例をまとめたカタログ資料も無料でお送りしております。
    ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

監修 注文住宅HOLIDAYS

監修 注文住宅HOLIDAYS

愛知県を中心に岐阜県、三重県、静岡県で注文住宅を手がけるHOLIDAYSでは、「デザインも性能も諦めたくない」そんなお客様の想いをカタチにします。耐震性能の最高等級3、断熱性能UA値0.46以下の高断熱を標準としつつ、建築デザイナーがお客様の趣味やライフスタイルを反映したプランをご提案。土地探しからワンストップで対応し、後悔しない家づくりをトータルでサポートします。

CONTACT

まずはお気軽にご相談ください

選べる相談方法

オンラインで相談する

イベントに参加する

愛知県でライフスタイルを考慮したデザイン性と高気密高断熱な住宅性能を両立するHOLIDAYSが発信する、注文住宅のお役立ちコラムです。注住宅のアイディアや間取りの工夫だけでなく、土地探しや資金計画、住宅ローンに関わるコラムも掲載しています。愛知県でオシャレで高性能な注文住宅をご検討されている方、是非ご覧ください。