【実例あり】家事ラクな間取りとは?家事動線の設計ポイント10選を紹介

2025年08月22日

【実例あり】家事ラクな間取りとは?家事動線の設計ポイント10選を紹介

注文住宅の醍醐味と言えば「間取り」。ライフスタイルや好みに合わせて唯一無二の住まいを作り上げることができます。
なかでも昨今注目を集めているのが「家事動線」。日々の生活を意識した間取りにすることで、家事の負担を減らし、より快適な生活を送ることができます。
さて、今回のコラムでは動線の種類をはじめ、間取りに取り入れる際のポイントなどを実例と共にご紹介していきます。


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  • 家事動線とは?基本の考え方を知ろう

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    そもそも「動線」とは、建物内での人の動きを線で表したものです。動線がきちんと考えられている家ほど住みやすくなります。

    例えば上記の間取りのように、ダイニング⇄キッチン⇄洗面脱衣室をつなげることで、効率的な家事動線を実現できます。キッチンとダイニングを横並びに配置すれば、配膳や調理中にダイニングテーブルを補助スペースとして使うことができ、作業がスムーズになります。さらに、キッチンと洗面脱衣室を直接つなげることで、調理・片付け・洗濯といった家事全体をより快適におこなうことが可能です。

    〇代表的な動線の種類

    家事動線 料理や洗濯、掃除など、家事をする人の動きを表した動線。特に水回りの動線をコンパクトにまとめ、壁を設けず回遊できるようにすると、家事がしやすくなります。
    生活動線起床から就寝までの動きを表した動線。食事や洗面、入浴など全ての場面を想定して移動しやすくなるよう扉や壁、収納を設計することが重要です。
    来客動線お客様が来た時の動きを表す動線。来客が多い方なら、日常生活だけでなくゲストの動線も考慮することが大切です。

    ※来客時、リビングにお通しする場合は、収納やスペースをしっかり確保し、片付けやすい環境を整えておくといいでしょう。



    なぜ家事動線が大切なの?

    動線が整理されていないと、家の中を行ったり来たりする時間が増え、日々の負担が大きくなってしまいます。
    逆に、キッチンと洗面所を近くに配置したり、洗濯→干す→畳む→収納までがスムーズにつながる間取りにすることで、移動が最小限になり効率的です。家事の時間を短縮でき、その分、家族との時間や自分の時間を確保できます。



    ■家事動線が良いとされる間取りPOINT✔
    ・水回りをまとめて移動距離を減らす
    ・LDKと水回りを回遊できるようにする

  • 効率的な家事動線を考えるポイント

    効率的な家事動線を考えるポイント

    ①調理動線

    料理から片付けをするまでの動線。収納スペースとキッチン、ダイニングテーブルをまとめることで、調理、配膳、片付けなど毎日行う家事の負担が軽くなります。


    ②洗濯動線

    衣類を「洗う・干す・収納する」動線を洗濯動線と言い、この一連の動きをまとめた間取りが人気です。通常、洗濯後にベランダで干し、たたんで各居室に運ぶという移動が多い洗濯動線。この流れをできるだけ近い場所で完結させることで洗濯がぐっとラクになります。


    ③掃除動線

    掃除の動きを表したものが掃除動線です。
    リビングに掃除道具を収納するスペースを設けたり、階段下などのデッドスペースにロボット掃除機の基地スペースを設計すれば、より効率的な掃除動線ができあがります。

  • 家事ラクな間取りにするための工夫10選

    家事ラクな間取りにするための工夫10選

    ●間取り配置での工夫ポイント5選

    ①キッチンの配置を工夫する

    広々と使えそう!といったイメージが強いのが「アイランドキッチン」。しかし、壁に片方の端が壁に接している「ペニンシュラキッチン」や、調理スペースを1列に並べた「I型キッチン」でも、パントリーと隣接させたり、ランドリールームに直接移動できるようにするなど、配置次第で効率的な家事動線にすることができます。


    ②収納スペースとの連携を考える

    「玄関↔土間収納↔パントリー」の組合せや、「キッチン↔ランドリールーム↔ファミリークローゼット」など、収納スペースとの連携を工夫することで、より生活しやすい間取りができあがります。


    ③水回りをまとめる

    キッチンやランドリールーム、脱衣室など、水回りをまとめた間取りにするのもおすすめです。水回りの移動距離を無くすことで効率的に家事を行うことができます。


    ④回遊動線を取り入れる

    家事をしていて「ここに壁が無ければすぐ移動できるのに」と思ったことはありませんか?壁ではなくロールスクリーンにすることで行き止まりを減らし、回遊的な動線ができあがります。


    ⑤コンセントを適切な位置に配置する

    家事動線の効率アップになくてはならないのがコンセント。コンセントの場所次第で掃除動線や調理動線が一層効率的になります。日常的に使用する掃除機やアイロン、頻度は少ないものの必ず使用するハンドミキサーやブレンダーなど、「ここでこういう道具を使うかも?」といったことを想像しながら数や位置を決めていきましょう。



    ●おすすめの収納・間取りアイデア5選

    ①ファミリークローゼットで「まとめて収納」

    家族みんなが使えるファミリークローゼット。数年前までは主寝室にウォークインクローゼットを設計するのが主流でしたが、昨今では家族が行き来しやすいスペースに収納を設けることが増えてきました。バルコニーや室内干しスぺースに隣接すれば、洗濯動線がより効率的になります。


    ②パントリーで食費ストックを1か所に

    まとめ買いした食材などをストックできるパントリー収納。キッチンと隣接させれば調理動線の効率化に、シューズインクローゼットとつなげれば帰宅後に買ったものをそのまま収納することができます。


    ③ランドリールームで洗濯作業を完結

    ランドリールームを設置することで「洗う→干す→取り込む→アイロンがけ→たたむ」までの一連の作業をルーム内で完結できます。天気や時間帯を気にする必要がないため、家事を効率的にこなすことができます。


    ④サンルームで天候に左右されない洗濯動線

    ランドリールームなど水回りとつなげた間取りにしたいのがサンルーム。サンルームとは太陽の光を多く取り入れられるようガラス張りにした部屋のことを指します。主に洗濯物を干す場所として使用されることが多いので、ランドリールームと隣接すれば洗濯動線の効率が格段に良くなります。


    ⑤土間収納で買い物やベビーカーの出入りをスムーズに

    キッチンやランドリールームとつなげたい土間収納。買い溜めしたものを玄関ホールからリビングダイニングを通ってキッチンまで運ぶのは大変です。キッチンと土間収納がつながっていれば、移動距離が短くなり楽に運ぶことができます。また、ランドリールームと隣接すれば、帰宅したらそのまま洗面室で手を洗う「ただいま動線」もできます。



  • 注文住宅で実現した家事動線の実例4選をご紹介

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    洗濯から収納まで一括で完結するお住まい

    愛知県高浜市

    間取り:3LDK

    延べ床面積(㎡):101.43㎡

    家事動線タイプ::洗濯動線

    動線:洗濯↔干す↔収納


    脱衣室は広めに確保。アイアンバーとカウンターを設置し、洗濯から収納まで一か所で完結する家事ラクな動線を計画しています。


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    玄関ホールからパントリーに繋がるお住まい

    愛知県岡崎市

    間取り:3LDK

    延べ床面積(㎡):145.32㎡

    家事動線タイプ:調理動線

    動線:玄関ホール↔パントリー↔キッチン↔リビング


    玄関ホールから直接パントリーに繋がるお住まい。買い物後もスムーズに収納できます。パントリー内にはマグネットがつけられる壁を設置しているため、食材のストックも一目でわかります。


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    玄関ホールからぐるっと回遊できるお住まい

    愛知県一宮市

    間取り:3LDK

    延べ床面積(㎡):142.22㎡

    家事動線タイプ::来客動線

    動線:玄関ホール↔シューズインクローゼット↔リビング


    玄関奥にはシューズインクローゼットと階段下を活用した収納スペースを計画。来客動線と家族動線を無理なく分けられる間取りのため、玄関もスッキリとキレイに保ちやすいことがポイントです。


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    買い物帰りが楽になる収納動線を設けた住まい

    愛知県知多郡武豊町

    間取り:3LDK

    延べ床面積(㎡):110.96㎡

    家事動線タイプ::調理動線、洗濯動線

    動線:玄関ホール↔シューズインクローゼット↔キッチン/洗面↔脱衣室↔ファミリークローゼット


    帰宅後の買い物動線と洗濯動線を両立させた、家事ラクなお住まい。キッチンは土間とつながっているため、買い物荷物の運び入れやゴミ出しがスムーズに行えます。また、廊下に洗面を計画し、隣にファミリークローゼット、さらに脱衣室へ連続させることで、洗う・干す・しまうの流れを短縮しました。


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  • 自分に合った家事動線を見つける方法3選をご紹介

    自分に合った家事動線を見つける方法3選をご紹介

    では、自分に合った家事動線とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、見つけ方を3選ご紹介いたします。

    ①家族の生活スタイルに合わせる

    朝早くから仕事に出かける方、日勤や夜勤など不規則なシフトの方、朝はゆっくりで帰宅が遅い方など、生活スタイルは人それぞれです。どの間取りなら家族全員が生活しやすいか、住宅会社の担当と一緒に考えてみましょう。


    ②優先する動線を決める

    土地の形状や建物の広さなどにより、すべての動線を取り入れることは難しい場合があります。どの動線を重視したいかをイメージし、優先順位をつけることが大切です。


    ③完成見学会やモデルハウスでリアルな動線を体感する

    図面だけでなく、実際の建物を見ることで、生活動線の使い勝手をより正確に把握できます。

    HOLIDAYSでは一度ご来店いただいたお客様に、ご希望に沿ったオーナー様のお住まいをご案内することも可能です。現実的な広さを体感しつつ、自分ならこういう間取りにしてみたいなというイメージも膨らませながら見学してみましょう。また、期間限定のモデルハウスや、オーナー様宅の見学会も随時開催しておりますので、是非ご参加ください。


  • まとめ

    まとめ

    今回のコラムでは家事動線についてご紹介いたしました。
    家事は毎日するものなので、できる限り負担を減らしたいですよね。動線を意識した間取りにすることで、日々の負担が確実に軽くなります。他の居室空間や家全体のバランスを見ながら、是非取り入れてみましょう。

    注文住宅HOLIDAYSではこれまで多くのお客様のお住まいづくりに携わってきましたので、お客様のライフスタイルに沿ったご提案をすることができます。
    是非一度お近くの店舗にお越しいただき、お家づくりのプロにご相談ください。

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