【地震に強い】軸組工法+枠組壁工法のいいとこどりの木造建築!木造軸組パネル工法とは?
2023年02月18日
2024年10月23日
日本は災害大国と言われており、過去にも莫大な被害をもたらした地震が何度も起きています。地震から家や身を守り安心して生活するために、家の耐震性を大きく左右する建築工法は慎重に検討したいものです。しかし、住宅の工法は様々あり、どのような工法で家を建築すればいいのか不安な方も多いのではないでしょうか。
HOLIDAYSでは、独自の技術で接合強度の向上・安定を図り地震に強い家づくりを行っています。
今回は、HOLIDAYSの家づくりで採用している「木造軸組パネル工法」を紹介した上で、日本で取り入れられている住宅工法の特徴についてお伝えします。家づくりを検討されている方は是非参考にしてみてください。
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「木造軸組パネル工法」とは!?木造軸組工法との違い
建築会社によって異なる住宅の工法ですが、HOLIDAYSでは「木造軸組パネル工法」を標準仕様として取り入れています。木造軸組パネル工法は一般的な木造住宅の工法である木造軸組工法の一歩先を行く新しい工法です。
■木造軸組パネル工法と木造軸組工法の違いとは?
木造軸組工法
木造軸組パネル工法
構造
柱・梁・筋違い・耐力壁
壁4面・柱・梁・筋違い・耐力壁
耐震性
△(点・線で支える)
◎(点・線・面で支える)
間取りの自由度
◎
◎
〇「木造軸組工法」の特徴
木造軸組工法とは、柱・梁・筋交を用いて軸組(骨組み)をつくり「点と線」で家を支える工法です。古くから日本で取り入れられている住宅工法で、在来工法とも呼ばれています。構造上の制約が少ないので設計の自由度が高く、間取りや外観も自分好みにすることができます。構造のデザインにこだわりたい人にはおすすめの工法です。
[メリット]
・設計の自由度が高い
・施工できる会社が多い
・開口部を大きく取ることが出来る
・リフォーム、増改築がしやすい
[デメリット]
・点と線で支えるため耐震性に課題
〇「木造軸組パネル工法」の特徴
木造軸組パネル工法は、木造軸組工法と面材張付工法を組み合わせた工法です。基本的な構造は軸組工法と同様、土台・柱・梁・桁・筋交などを用いた軸組(骨組み)であり、これに加え、建物全体を耐久壁というパネルを貼り合わせています。パネルを貼ることで、建物に掛かる地震力を分散させることができるので揺れにも強く、軸組工法よりも強度の高い構造となっています。
木造軸組パネル工法は、木造軸組工法のメリットである設計自由度を損ねることなく、耐震性も高めた工法になるので「デザイン性と住宅性能の両方を兼ね備えたい!」という方には、木造軸組パネル工法がおすすめです。
またHOLIDAYSでは、柱や梁を隠さずに見せる真壁工法もデザインに応じて採用しています。真壁工法は、伝統的な和風建築の美しさを堪能したり、ダイレクトに木の温もりを感じられたりするので、和テイストのお住まいがお好きな方に人気を集めています。
木造軸組工法についての詳細は、下記コラムにてお話しています。ぜひご確認ください。
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木造軸組パネル工法のメリット・デメリット
メリット・耐震性が高い
耐久壁というパネルを貼り付けることで柱と梁の線だけでなく、面全体で建物を支えることができるため高い耐震性を実現することが可能です。パネルにより建物全体の強度が高まるので、地震などの揺れを分散することが可能です。パネルもいくつか種類があるため、耐震性の高い素材を使用することでより耐震性が高い家をつくることができます。
・気密断熱性が高い
柱と梁の構造では、通気性が良い分、隙間が多く発生してしまいますが、耐久壁のパネルを貼り付けることで外気が建物内に侵入する隙間が少なくなります。その結果として、建物内の空気が外に漏れないので気密断熱性が高い家をつくることが可能です。気密断熱性が高い家では、夏は涼しく冬は暖かい家を実現することや、空調効率によってエアコンの効きがよくなるので光熱費を節約できます。また気密性に伴い、換気性能は高くなるので、空気の入れ替えもしやすくなります。
・間取りの自由度が高い
木造軸組パネル工法は、木造軸組工法が基本となっているので間取りの自由度が非常に高いです。間取りの自由度が確保されているので、好みのデザインや生活スタイルに合わせて設計することが可能です。
・リノベーションが比較的容易
間取りの自由度が高い構造のため、増築や改築などの大規模リノベーションも比較的容易にできます。お子様の成長など将来的にライフスタイルの変化があった際にも柔軟に対応可能なため、長く住み続けることができます。
デメリット・施工期間が長くなりやすい
間取りの自由度が高いことから、他の工法と比べても作業量が多く、建築工期が長くなる可能性が高いです。また、木造軸組パネル工法は、現場で部材を組み立てて建築していくので天候に左右されやすく、建築工期が延びてしまうケースもあります。建築工期が長くなる分、人件費も高くなるので建築費がかさんでしまうこともあります。
・品質に差が出る
施工会社によって施工品質に差が出る場合があります。木材等の部材の組み合わせを自由に決めることができるので、使用する部材によって施工品質に差が出てしまうことがあります。もちろん、施工能力によっても施工品質に差が出ることもあるので、施工実績がある会社であるかや、どのような部材を採用しているのかを事前に確認することをおすすめします。 -
他にもある?住宅工法のそれぞれの特徴と違い
ここまでは、HOLIDAYSで取り入れている木造軸組パネル工法と木造軸組工法についてご紹介しましたが、住宅の工法にはその他にも種類があります。最後に主な住宅工法の種類とそれぞれの特徴についてご紹介いたします。
❶木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
枠材に合板等の板材を貼り付けて壁をつくり、その壁を組み合わせて建築する工法です。特に北欧や北米などの住宅で採用されています。軸組工法は、「点と線」で建物を支えているのに対して枠組壁工法は「面」で建物を支えているので、耐震性が高いというメリットがあります。材料寸法や施工方法が規格化されているため、施工品質のばらつきがなく短期間で建築することが可能です。ツーバイフォーと呼ばれる2インチ×4インチの角材で作られた枠材に合板等に板材を貼り付けて壁をつくる工法が枠組壁工法の代表的な例の一つです。
❷鉄筋コンクリート工法(RC造)
コンクリートの芯に鉄筋を入れ込んで建築する工法です。コンクリートと鉄筋でつくられているため、耐震性、耐火性、防音性に優れています。鉄筋コンクリートで建てられる戸建は施工数が少なく、マンションやビルの建築の際に多く取り入れられています。
❸軽量鉄骨造(S造)
柱や梁などの骨組みに厚さ6mm未満の鉄骨材を使用して建築する工法です。ハウスメーカーがつくる注文住宅やアパートなどに多く採用されています。軽量鉄骨造の住宅を建築する際は、建物の部材を工場で生産し、現場で組み立て建築を行う「プレハブ工法」が用いられます。工場での大量生産が可能なので、建築コストを抑え、短い工期で建築が可能です。 -
まとめ
今回は、HOLIDAYSの家づくりで採用している「木造軸組パネル工法」についてお話ししました。住宅工法は様々な種類があり、建築部材に何を使うかや、どの工法で建築するかによって住み心地や耐震性が大きく変わります。
HOLIDAYSでは、オシャレなデザインと住宅性能を兼ね備えた家づくりをご提案しています。耐震性に優れた工法を選ぶことはもちろんですが、住宅工法の他にも、「耐震」「免振」「制震」の対策をすることが大切です。いくら建物の強度が高くても地盤や基礎に問題があると全体の耐震性も弱くなってしまいます。そのため、家を建築する前には地盤調査を実施し、地盤が弱い場合には地盤改良を行い、耐震性の高い基礎づくりをしましょう。
HOLIDAYSでは、住宅工法以外にも新しい技術・工夫を積極的に取り入れ、災害に強い家づくりを行っています。木材を取り入れながらも、現代の先端を行く家づくりに興味がある方は是非一度ご相談ください。