「木の家」を楽しみたい!木材の種類と特徴とは?
2023年05月24日
2024年06月13日
温かく、リラックスできる印象のある「木の家」。将来そのような「木の家」を建てたいと思っている方も多いのではないでしょうか。ただし一概に「木の家」と言っても、使用する木材によって色合いや木目などが違うため、与える印象は異なります。
そもそも木材にはどのような種類があるのでしょうか。お家づくりにあたって、木材は必要不可欠な資材です。こだわりのお家を作るために、事前に木材にはどのような種類、特徴があるのか簡単に確認しておきましょう。
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無垢材
まず家づくりに使われる資材は、大きく分けて無垢材と集成材の2種類があります。本章では無垢材の特徴を説明します。
【無垢材】
無垢材とは、天然の木を切り出し、1枚の板としてそのまま使用した資材のことです。主に家具材や床材、構造材等で使われます。
■特徴1.天然の調湿機能
無垢材の魅力は、なんといってもその調湿機能です。無垢材の内部には細かい空洞があり、そこに湿気を吸収したり、反対に放出したりすることで調湿する役目を果たします。空気中の湿度を常に50〜60%程度に調節してくれるため、結露やカビを防止し、快適な空間を保ちます。
■特徴2.体に優しい
接着剤を使用した資材は、有害な化学物質を放散し、室内の空気を汚染します。無垢材であれば、接着剤を使用せず、切り出したものをそのまま使うため体に優しい資材となっています。アレルギー体質の方でも安心です。
■特徴3.高級感がある
一本の木から切り出された無垢材は継ぎ目がなく、木そのものの美しさを感じることができます。表面の木目は一つとして同じものがないため、それぞれ質感や表情に違いがあることが特徴です。また種類によっては次第に色が変わっていくものもあります。時間が経つにつれ濃く飴色になったり、渋い色が明るくなったりと、部屋の雰囲気が変わっていく様子も楽しめます。 -
集成材
次に集成材の特徴を紹介します。
【集成材】
細かく切り出した木材を乾燥させ、接着剤で接合し、必要な形・サイズに整えて加工した資材のことです。無垢材とは異なり、複数の木材を接合して作ります。一般住宅でよく使われる木材です。
■特徴1.リーズナブル
無垢材とは異なり、複数の木材を貼り合わせて一本の木を無駄なく使用できるため、リーズナブルな値段で手に入ります。材料のサイズに制限がなく、大きいサイズでも比較的安価に入手可能です。
■特徴2.扱いやすい
集成材は多くの業者が取り扱っていることに加え、膨張・収縮が起こりにくく品質が安定しているため、扱いやすい資材となっています。職人の腕に仕上がりが左右されにくいことがメリットです。また木材を組み合わせて作ることで、希望に合わせて自由にサイズを変更できます。組み合わせる木材も選定されるため、強度や色味など品質にバラつきが出づらくなっています。
■特徴3.強度が高い
天然の木をそのまま使用する無垢材と比べて、集成材は木材の組み合わせによっていくらでも強度を変えることが可能です。そのため無垢材よりも強度が高いとされています。それに加えて建築基準法で集成材の強度が定められていることから、品質が保証されてると言えます。 -
木材の種類
本章では数多くある木材の中でも、代表的なものを抜粋してご紹介します。
■ヒノキ
木材の中でもよく耳にするヒノキは、比較的高価で、質のいいものは神社やお寺など、伝統的な建造物にも使用されます。ヒノキ風呂のように、お風呂や温泉で使われることも多く、水分や湿気に強いことが特徴です。また菌や虫に耐える力が強く、腐朽しにくいといった良さもあります。肌触りが良いため、人の肌に触れるような場所で使用されることも多いです。
■スギ
スギは流通量が多く、一部のブランド杉を除き比較的安価な木材として認知されています。空気を多く含むためとても軽量で、断熱性が高い木材です。また変形が生じにくく、木目がはっきりしていることから床材としても多く用いられます。
■パイン(松)
パインの木目は節が多く、黄色に近い自然な風合いが特徴の木材です。強度に関しては決して高いとは言えませんが、その分やわらかく加工しやすくなっています。経年劣化により茶色が濃くなっていきますが、飴色の深い色味になるため、時間が経つとまた違った風合いを楽しむことができます。
※節: 木材の表面にある茶色い斑点のような模様
■ナラ(オーク)
ナラは耐久性が高く、傷や凹みにも強いため、長く使い続けることができます。また見た目は、虎の毛並みに似た模様(虎斑)が入っているのが特徴です。ナラ材とオーク材は全く同じものではありませんが、見た目に大きな違いはなく、プロでも見分けるのが困難です。
■ケヤキ
とても硬く強靭なケヤキは耐久性があり、柱など建物の根幹部分に使われることが多いです。色味は赤みを帯びたものや金色に近いもの、白っぽいものなど個体差があり、それぞれで経年劣化を楽しむことができます。またツヤや木目も特徴的で、丁寧に磨くことでより美しい見た目となります。 -
まとめ
今回は木材の種類について簡単にご紹介しました。
木材は種類が多く、加工の仕方によっても仕上がりは異なります。「お家の希望のイメージや、気になる木材はあるが、どう木材を取り入れるべきかわからない」という方もいるかと思います。
実物を見てみたら印象が変わることもありますので、詳しい担当者に話を聞いてみることをおすすめします。
弊社では店舗にお越し頂けますと実際に商材を用いて、説明させていただきます。希望の色合いや質感など見て触って体感することが可能です。完成してみたら想像と違った…ということがないよう、丁寧にご案内いたします。
また実際に弊社で建てたオーナー様のお住まいを見学できるオーナーズハウス見学会やモニターハウス制度をご用意しています。経年劣化によって増す味わいなど、写真だけでは分からない素材の質感や雰囲気もお楽しみいただけます。
弊社は自由設計を強みとしていますので、理想を叶える「木の家」をご提案させていただきます。是非お気軽にお問合せください。