【失敗しない!】外観デザインを左右する「外壁材」の選び方

2024年06月20日

【失敗しない!】外観デザインを左右する「外壁材」の選び方

家の第一印象となる外観デザイン。どの外壁を使用するかによって家全体の印象が大きく変わるので、外壁選びは重要です。
せっかく注文住宅を建てるのであれば、理想のデザインにしたいですよね。しかし、いざ外壁を選ぼうと思っても、外壁の種類が多く「どのような種類があるのか」「どのように選べばいいのか」よく分からない方も多いかと思います。
そこで今回は、外壁の種類とそれぞれの特徴をご紹介します。家づくりをご検討中の方は是非参考にしてみてください。

  • 外壁の役割

    外壁の役割

    外壁は「建物のデザインが変わるもの」というイメージが大きいのではないでしょうか。外壁は建物の見た目を変えるほかに、住環境を守るという大切な役割を果たします。外壁は常に外にさらされている部分になるので、性能や美観を保ち、劣化を防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要です。

    建物を守る
    外壁は、雨風や紫外線等から守ってくれるので、建物外の環境に左右されることなく毎日安心して生活することができます。さらに、地震や火事などの災害からも建物を守る大きな役割を果たします。自然災害が多い日本だからこそ、耐震性、防火性、防水性、防風性を備えた素材にこだわって外壁を選ぶようにしましょう。

    快適な室内環境を保つ
    外壁には、「遮熱性」「遮断性」「遮音性」の性能が求められ、これらの性能を備えることで快適な住環境を保つことができます。
    遮熱・遮断性が高いと、室内の温度を一定に保つことができます。さらに、冷暖房の効果を高めることができるので電気代の節約につながります。
    遮音性は、外の騒音などを防ぎ室内を静かな環境に保つ効果があります。

    デザイン性
    外壁は建物にデザイン性をもたせ、どの外壁材を使用するかによって建物の印象を大きく左右します。好みだけで決めるのではなく、建物全体のテイストや色に合わせたり、周囲の環境に馴染むようなデザインを選ぶといいでしょう。

  • 外壁材の種類

    外壁材の種類

    住宅の外壁として、主に使用される5つの種類をご紹介します。

    窯業系サイディング
    セメントに無機物や繊維を混ぜて板状に形成した外壁材です。デザイン性、耐火性が高く、初期費用を安く抑えられるため、近年、住宅の外壁在として最も採用されています。
    また、デザインバリエーションが豊富なので、どのデザインにも馴染みます。人によって好みや住宅のデザインコンセプトが異なるため、様々なニーズに応えることができます。
    ただし、吸水性が高く窯業系サイディングボード自体に防水機能がないため劣化しやすく定期的なメンテナンスが必要になるので注意しましょう。

    金属系サイディング
    鉄やアルミニウムなどの金属板に、断熱材を入れ形成した外壁材です。シンプルでスタイリッシュなデザインなので住宅の外壁として取り入れやすいです。金属板の裏には断熱材が入れ込まれているため、断熱性や遮音性が高いのが特徴です。他素材の外壁材と比べて軽量で施工しやすく、丈夫で腐食しにくい性質なのでメンテナンス時に作業しやすいメリットがあります。
    ただし、金属なので温度変化によって変形してしまったり、衝撃が加わることでへこんでしまう点がデメリットです。

    ALC
    軽量気泡コンクリートと呼ばれる外壁材です。建物に負担を与えない軽い素材でありながら、耐火性、耐熱性に優れています。さらに、耐震性も高いため、住宅以外にも高層ビル、公共施設などといった建物に採用されています。ALCは気泡があることにより、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるので、機能性や住み心地を重視したい方におすすめです。
    耐久性はありますが、防水機能がないため水を吸水してしまい劣化が生じます。そのため、ALCには塗装を行い防水性を保つことで外壁材が長持ちします。

    タイル
    粘土を主成分として、石材などを細かく砕き焼き固めた外壁材です。高級感のある見た目で性能も良いので人気の高い外壁材の一つです。タイル外壁は、非常に硬く傷つきにくい素材のため経年劣化がほとんどありません。さらに、他の外壁材で経年劣化の原因となる吸水がほとんどないので、雨の影響を受けにくく汚れにくい点がメリットです。
    経年劣化をしにくいタイル外壁ですが、施工や繋ぎ目によって浮きや剥がれが生じる可能性があります。定期的なメンテナンスは欠かさないように注意してください。

    モルタル
    セメント、砂、水を混ぜ合わせて形成した外壁材です。最大の魅力はデザイン性が高い点です。デザインの自由度が高く、色味、模様、表面を変えたりモルタルでしか表現できない仕上がりが可能です。さらに、耐火性、耐久性が高く、繋ぎ目などもないので劣化しにくいメリットもあります。
    モルタルは、工業製品ではなく職人の作業になるので、仕上がりに差が出やすい点に注意が必要です。また、他の外壁と比べると汚れが付きやすいので、定期的なメンテナンスや塗り直しを行うことが大切です。

  • 外壁選びでおさえたいポイントとは!?

    外壁選びでおさえたいポイントとは!?

    ここまで外壁材の種類とそれぞれの特徴についてご紹介しました。実際に外壁を選ぶ際は、どのように選べばいいのでしょうか?ここからは、外壁選びのポイントをお伝えします。

    Point.1 デザイン性
    外観は家の第一印象になるので、デザイン性は重要です。選ぶ外壁材の色、素材、質感など外観の種類によって外観の印象が異なるので、家全体のコンセプトに合わせるのはもちろん、周辺環境や近隣の家のデザインを考慮して選ぶと良いでしょう。
    外壁は頻繁に変更するものではないので、事前に見本やシミュレーションを参考にして検討することが大切です。

    Point.2 機能性
    外壁は時間が経つと、傷や汚れ、素材の劣化が進みますので定期的なメンテナンスが必要です。外壁の種類によって耐久性が大きく異なり、耐久性が高い外壁はメンテナンスの頻度を少なくすることができます。ただし、耐久性が高い外壁ほど価格が高くなりますので、価格と耐久性のバランスを見て選ぶといいでしょう。各外壁材のメンテナンスの目安は下記を参考にしてください。

    窯業系サイディング:8~10年
    金属系サイディング:10~15年
    タイル:10~15年
    ALCパネル:10~15年

    Point.3 価格
    選ぶ外壁材によって価格は大きく変わりますので、デザインと耐久性だけで選んでしまうと予想以上に見積もりが高くなってしまうことがあります。また、外壁の面積も最終的な費用に大きく影響しますので予めどれくらいの面積になるのか把握した上で考える必要があります。まずは、予算に合わせて外壁材を決め、そこから機能性やデザイン性を比較しバランスを見て選びましょう。

  • まとめ

    まとめ

    今回は、外壁の種類と選び方のポイントについてお伝えいたしました。
    外壁にはさまざまな種類があり、デザインはもちろん特徴や性質も異なります。

    外壁は建物の印象を大きく変えるので、好みのデザインを取り入れたいところですが、好みだけで選んでしまうと、耐久性が弱くメンテンナンスが頻繁に必要であったり、建物を傷めてしまったり、家を建てた後の維持費が予想以上に高くなってしまうことがあります。
    外壁は完成時のデザインだけでなく、マイホーム購入後のことも考え長い目で考えることが大切です。どのような外壁を選ぶのかはご家庭の状況によって異なりますが、デザイン、耐久性、性能、予算のバランスが良くなるように選ぶことをおすすめします。

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