玄関手洗いって実際どう?メリット・デメリットとオシャレな事例4選もご紹介
2022年02月10日
2024年06月14日
近年、玄関・廊下におしゃれなコンパクト洗面を設けるご家庭が増えてきています。新型コロナウイルス流行を機に、家の中にウイルスを持ち込みを防ぐ習慣ができ、洗面・脱衣所に設ける洗面台に加えて、玄関・廊下に洗面台を設ける間取りが取り入れられるようになりました。最近では、家に帰ってすぐに手洗いができるという動線や衛生的な機能に加えて、デザイン性の高さが求められています。
玄関・廊下に洗面台を設けると、家にウイルスを持ち込まない「感染症予防の対策」となったり、お子様の「手洗い・うがいの習慣」をつけるメリットがあります。一方で、予算、水はね対策、生活動線といった注意点を意識しないと、不便に感じてしまうこともあります。
そこで今回は、玄関・廊下の手洗い場についてメリット・デメリットをお話したうえで、実際に設置する際のポイントをご紹介します。家づくりを検討されている方は是非参考にしてみてください。
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玄関手洗いを設置するメリットとデメリット
玄関や廊下に手洗い場を設けることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、メリットについてお伝えいたします。
メリット
感染症対策
玄関や廊下に手洗い場を設けることで、帰宅後すぐに手洗い・うがいを行うことができます。帰宅後すぐに手を洗うことで、感染症対策に有効です。さらに、感染症の予防だけではなく清潔な状態で室内に入ることが可能です。また、お子様に帰宅後すぐに手洗い・うがいをする習慣を身に着けさせることができます。
来客用として便利
洗面所は、歯ブラシを置いたりするなど生活感が出やすい場所です。そんな場所にお客様を通すのは抵抗がある方も多いのではないでしょうか。玄関や廊下に手洗い場を設置すれば来客の際にも気兼ねなく使用していただけます。
準備時間の混雑を解消
出勤・通学前の朝の時間帯は、洗面台が混みあい、思い通りに準備ができないと朝からバタバタしますよね。玄関や廊下の手洗い場を利用すればそういった混雑を回避することができます。
玄関や廊下に手洗い場を設けることは便利ですが、メリットだけではありません。次に、デメリットについてお伝えいたします。
デメリット
コストがかかる
洗面台とは別に手洗い場を設置すると、コストが上がります。洗面台本体だけでなく、配管工事・床の開口工事・耐水性の高い壁面クロス、フローリング材等のコストも必要になります。大きさやどのような手洗い場いにするかによっても、金額が変わってきます。また、お湯を利用する場合は給湯工事も必要になります。手洗い場の設置費用は、最低でも10万円前後かかると見ておいた方がよいでしょう。
スペースをとる
玄関や廊下に手洗い場を設ける為のスペースが必要となります。完成後に、思ったよりスペースをとり玄関が狭くなってしまったというケースもあるので注意しましょう。間取りを考える際には、大きさ・設置場所についてしっかりと考えることが大切です。
掃除が必要
手洗い場が増えることで掃除場所が増えます。家の中でも、水回りは特に負担のある掃除箇所です。少しでも掃除を楽にする為にも、水はねを考慮した耐水性の高い壁面クロス、フローリング材を選んでおくと良いでしょう。
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適切な手洗い設備の選び方
洗面台と一口に言っても、カウンター、鏡、洗面ボウル、水洗など洗面台を構成する設備は多く、その1つを変えるだけでかなり印象が変わります。今回はその中でも特に洗面台の使い勝手を左右する洗面ボウルについてご紹介します。
【素材】
▶︎陶器
表面が硬く滑らかで上質な質感が特徴。低価格ながらも、傷がつきにくく、お手入れが簡単なことから多くの洗面台で採用されています。
▶︎樹脂製(人造・人工大理石)
形成のしやすさが特徴で、デザインも豊富な樹脂製ボウル。カウンターと洗面ボウルを一体にした洗面台は接合部がなく、掃除のしやすから近年人気を高めています。
その他、ガラス、石、焼き物など見た目の美しさに特化した素材を使用することもあります。
【設置タイプ】
▶︎置き型(ベッセルタイプ)
カウンターの上に洗面ボウルを置いて使用するタイプ。
高級感や華やかさがあり、ボウルのデザイン自体がアクセントになるため、洗面台をこだわりたい方に人気です。大きめの洗面ボウルにすれば、水の跳ね返りも少なく、掃除も楽々。
▶︎半埋め込み型(ハーフベッセルタイプ)
洗面ボウルの厚さの半分ほどをカウンターに埋め込まれたタイプ。空間をスッキリさせたいけど、洗面ボウルの存在感も出したいという場合に、よく採用されます。
▶︎埋め込み型(アンダーカウンタータイプ)
カウンターに洗面ボウルを埋め込んで使用するタイプ。カウンターとボウルが一体化しているため、凹凸がなく拭き掃除が簡単にできるのがメリットです。
洗面台を広く使えるだけでなく、スッキリとしていてスタイリッシュなデザインになります。
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玄関手洗いを設置する際の注意点
次に、玄関手洗い場を設置する際の注意点についてお伝えいたします。
設置後に後悔することがないように事前にチェックしておきましょう。
POINT.1 水はねの対策
デメリットでも少しご紹介しましたが、洗面台周りは水がはねやすい為汚れやすい場所になります。また、玄関や廊下で一般的に使われるフローリング材は、水はねや乾燥によって傷みやすくなります。汚れ・傷みの対策をするためにも、壁面クロス・フローリング材・収納扉の表面は、耐水性の高いものを選ぶことをおすすめします。
POINT.2 間取りの工夫
玄関近くの洗面台は、来客の際に使用してもらいやすいというのがメリットですが、反対に言えば一番最初に目につきやすいというのがデメリットになります。デザインにこだわった洗面台であれば、むしろ「見てもらいたい」と思う方もいるかもしれません。
しかし玄関や廊下に設置するものは、どちらかというと機能性を重視した洗面台になることも多いかと思います。
そのため、できるだけ洗面台を見られたくないという場合は、丸見えにならないよう間取りを工夫したり、インテリアを統一してみるといいでしょう。
POINT.3 手洗い場に必要な物の置き場所
タオル掛け・石鹸・消毒液・ミラーなど、洗面台に必要な物は意外とたくさんあります。
玄関や廊下に設置する場合はスペースが限られることも多いため、収納がなくて使いづらい、物が多くて見た目が悪くなってしまった、など設置を後悔する要因に。
設置後に後悔しないよう、事前に必要なものの量を考え、その分の収納スペースを確保しておくことが重要になります。
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玄関・廊下手洗いのオシャレな間取り事例4選
趣味を詰め込んだシンプル×ナチュラルハウス洗面タイプ:埋め込み型
素材:樹脂製
設置場所:玄関ホール
間取り:3LDK
芸術品のようなデザイン性の高い玄関洗面。洗面台の横にはハンガーパイプ、小物置きも完備。玄関を開け、上着をかけて荷物を置いてから手を洗えるという完璧な動線が出来ています。
黒と白のコントラストが映える北欧テイストのお家洗面タイプ:埋め込み型
素材:樹脂製
設置場所:玄関ホール
間取り:3LDK
玄関洗面でネックとなる、玄関を開けてすぐに洗面台が見えるという部分をうまく隠した間取り。ホール側に仕切りを設けつつ、室内窓で抜けをつくることで圧迫感を感じさせないオシャレな実例です。
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全館空調を搭載したシンプル×ナチュラルが印象的なガレージのある家洗面タイプ:半埋め込み型
素材:樹脂製
設置場所:玄関ホール
間取り:2LDK
ペンダントライト、鏡、洗面ボウルなど全体的に丸いフォルムでまとめた可愛らしい洗面台。タオル掛けをカウンターに設置することで、目線の高さに物が増えないように工夫しています。
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爽やかな海辺を思わせるカントリー風の家洗面タイプ:半埋め込み型
素材:陶器製
設置場所:廊下
間取り:4LDK+WIC+ロフト+空調室
1階の中央に設置した回遊性の高い廊下洗面台。左手は階段に繋がっているため、帰ってきてから2階へ行く動線で手を洗える間取りに。印象的なアーチの垂れ壁は、照明の光を散乱させず、美しい模様を描くよう設計しています。
【画像の施工事例はこちら】 -
まとめ
今回は、玄関・廊下洗面のメリット・デメリット、洗面ボウルの選び方や注意点、事例4選をご紹介しました。新型コロナウイルスの流行により、帰宅後の手洗い・うがいの習慣がこれまで以上に定着したことで、近年玄関や廊下に洗面台を設置するご家庭が増えてきています。
玄関や廊下に洗面台を設置することは、帰宅後すぐに手洗いができたり、来客にも気兼ねなく利用してもらえるといったメリットがありますが、設置費用がかかってしまうことや掃除の手間が増えるといったデメリットもあります。今回ご説明したメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、玄関や廊下にセカンド洗面台が必要かどうか検討しましょう。
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