注文住宅を安く建てるには?-上手にコストダウンする方法-
2020年11月26日
2024年06月20日
住みたい家のイメージを実現できる自由設計の注文住宅。しかし、デザインやインテリア、設備すべてを選んで組み合わせていく注文住宅は、結果的に予算をオーバーしてしまう恐れもあるので、コストダウンの意識も大切です。
理想の家を建てられても住宅ローンの返済で生活がカツカツになってしまっては、毎日が愉しくなる理想の注文住宅とは言えません。
注文住宅は大きな買い物だけに安く建てるポイントを知っていれば、最終的に何百万円も差が生じることもあります。こだわるところにはこだわりつつ、それでいて安く建てられるのが理想ですよね。
しかし、コストダウンすべきではないところをコストダウンしてしまうと、光熱費や維持費、修繕費が高くなって、一生のうちに支払う金額が高くなってしまうこともあります。
コストダウンしても良い所とコストダウンしてはダメな所、この見極めは非常に重要です。
今回は注文住宅を安く建てるコツと、コストダウンしてしまうと結果高くなってしまう恐れのあるポイントを紹介させていただきます。
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プランニングで安く建てる!
まず初めに、プランニングの際にコストを抑える方法のご紹介です。
▶施工面積(床面積)を減らす
面積を狭くすれば、当然費用も安くなります。
広く大きな家に、部屋数の多い家は建築費用が高くなってしまうだけでなく、住んでいく中での光熱費なども余計にかかってしまいます。
▶同じ面積の建物なら総2階建てに
1階と2階の面積を同じにして総2階建てにすることで、必要とする壁や建材、工程を減らせる可能性があります。また、同じ面積であれば平屋より2階建ての建物の方が、基礎工事にかかるもコストを抑えられるため、安く済む可能性もあります。
▶屋根の形はシンプルに
屋根にも種類がたくさんあります。中でも切妻や片流れという形の屋根は価格を抑えられる可能性があります。
屋根は面積が広いのでシンプルな屋根にすることで、資材費や工費、人権費を抑えることできるからです。
▶水回りをまとめる
水回りの設備をまとめることによって費用を抑えることができるのは、設備を集中させることにより、配管工事費の削減ができるからです。
バラバラに設置してしまうと、配管が複雑になり作業や資材面でコストがかさんでしまいます。
▶空間をドアや壁で細かく区切らない
同じ面積でも、部屋数が多い家と少ない家では、多い家の方が間仕切りやドアの材料費と工事費が多く必要になる為、コストが上がってしまいます。
出来る限り部屋数を減らすことで、コストダウンに繋がります。また収納扉をなくすだけでもコストを抑えることが出来ます。
▶階段は、箱形階段がおすすめ
階段にも種類があり、シンプルな箱型にすると費用を抑えることが出来ます。
また箱形の階段にすることで、階段下に収納スペースを確保することもできるので、空間の有効活用に繋がります。
他にも窓の数を減らしたり、大きな窓を作らないなど、コストを抑える方法はございます。
ご希望の予算をお伺いしたうえで、各家庭のライフスタイルに合わせてご提案させて頂けます。 -
部材・仕上げ材選びでコストダウン!
プランニングのだけでなく、部材や資材選びでもコストを抑えることができます!
▶既製品を上手く活用する
ドアや棚など、1からオーダーで作ると既製品よりも高くコストがかかります。
既製品のなかから好きなデザインを選び、ペイントするなど少し工夫するだけで安くオリジナリティあるものに仕上げることができます。
▶高価な仕上げや素材は部分的にする
例えば内装材を統一すると、大量発注できるのでコストを抑えられる可能性があります。
でもせっかく自由設計で建てられるのだから、部分的に変えたりしたいと思いますよね。
例えば、LDKはこだわって少し高めの素材を使用しても、個室や収納スペースなどは、安価な素材を使用する、もしくは、洗面カウンターやトイレの床など施工面積が狭い部分だけ高価な素材を使用するなどすれば、費用を抑えながらも素材を楽しむことができます。
▶仕上げ材は統一して種類を減らす
先ほどさらっとお伝えしましたが、素材を統一することで、コストダウンすることは出来ます。
仕上げ材が、壁、天井、床、部屋ごとにバラバラ、しかもクロスにしたり、塗り壁にしたり、漆喰にしたりと素材を分けると、それぞれに専門職人が必要になり、工事の手間が多くなります。
そのため、統一できるところは統一しておくと時間もコストも抑えることが出来ます。
他にも、お家づくりのプロだからこそお伝えできるコストダウン方法はございますので、ご興味ある方はぜひお問合せください★ -
コストダウンしてはいけないところ!
今まで、コストダウンについてお話してきましたが、家づくりのなかでコストダウンをしていけない部分もあります。
価格を抑えることも大切ですが、あまりに抑えすぎても、安心・安全に過ごせなくなってしまう場合があります。
次は、コストを抑えないほうが良い部分の紹介です。
耐震性、耐火性にかかわる部分
耐震性・耐火性などの防災にかかわる部分をコストダウンしてしまうと、万が一の時に危険です。
地震大国と言われている日本です。いつ災害が起きるかわからないので、しっかりとお金をかけることをお勧めします。
外構工事
外構工事を削ってしまうと、防犯対策が不十分になってしまう可能性があります。
カーポート部分など抑えられるところもありますが、プライバシーの保護や、見た目にも大きな影響を与える工事になるので最低限費用をかけてもいいかと思います。
外壁
外壁も大きくコストダウンをすることは避けたほうがいいです。
安価な外壁材は、雨や風の影響で、家の劣化を早めてしまうのもあります。
ある程度年数が経てば、劣化するものはありますが、耐久性に優れている外壁材を使用すると、メンテナンス時も費用を抑えることができます。
セキュリティ面
防犯、セキュリティ面もコストダウンをしてしまうと、空巣に狙われたりと大変なことになってしまう可能性がございます。安心して生活できるよう、セキュリティ面には気を付けお家計画を立てましょう。
水回り設備
最近のユニットバスやトイレ、洗面等は節水・節電に優れているものも多く、あまりに安いものを選んでしまうと、最終的に光熱費が高くなってしまう場合もあります。 -
まとめ
今回は、注文住宅を安く建てるポイントについて一部を紹介させていただきました。
自由に設計できる注文住宅。理想の全てを叶えるとどんどんコストもあがってしまいます。
理想通りに家を建てたとしても、生活してみて必要なかったということもあります。
実際に生活していることを想像し、必要な物には費用をかけ、削れるところは削り少しでも安く理想のお家が建てらるよう計画を立てることをお勧めします。
HOLIDAYSではご希望の予算に合わせてのご提案やコストダウンのアドバイスも可能です。
資金計画・ファイナンシャルプランニングからお手伝いできますので、家づくりをご検討中の方は是非ご相談くださいませ。