駐車スペースの賢いつくり方。注文住宅づくりを成功させる駐車スペースについてのお話し
2020年10月07日

お家づくりを検討していく中で、駐車場をどうするのかは必ず考えるかと思います。
実際に駐車スペースをつくるのにどれくらいの広さが必要なのか。土地にかける予算よりも家づくりに予算をあてたい。車が趣味なので広めの駐車場、ガレージを作りたいななど、各家庭によって必要な駐車スペースに対しての希望も違うかと思います。
今回は注文住宅づくりにおける駐車場スペースの考え方について解説していきます。是非家づくりの参考にしてみてください。
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駐車スペースはどれくらい確保したらいいの?
愛知県には平成31年3月末時点で419万台超の乗用車・軽自動車があり、ダントツで全国1位。
駐車スペースが2台分の家が一般的です。そのため注文住宅を建てられる方の多くが最低2台分の駐車スペース、理想は3台駐車スペースを確保したいと考えています。
3台分を確保したいというお客様の多くの方が、子どもが成長した時のための駐車スペース、来客があった時のための駐車スペースと考えています。
しかし本当に3台分必要でしょうか?
3台分の駐車を確保するためにはそれなりのスペース(土地)が必要になります。
普通乗用車1台分の駐車場の広さは、国土交通省の指針では幅2.5m×長さ 6.0mであり、約4.5坪分の土地面積が必要となります。そのため2台分のスペースを確保するのに約9.0坪、3台分で約13.5坪の土地が必要になります。車1台で4.5坪分の差が生じることになるので、その分広い土地を購入しなければなりませんし、土地にかかる固定資産税も高くなります。
駐車場スペースを2台分にするか3台分にするか悩まれている方は、あらかじめシミュレーションすることをお勧めします。
例えば、刈谷市の平均月極駐車料金が6900円と言われており、25年間利用し続けると約207万円かかります。それに対し、刈谷市の平均坪単価は50万円前後であり、駐車スペース1台分の4.5坪を購入しようとすると約225万円かかります。
こうして比べてみると、25年間では月極駐車場を利用したほうが約18万円費用を安く抑えられることが分かりました。
この金額差は28年目に逆転して月極駐車場を利用したほうが高くなります。
28年以上3台目の駐車場を利用するのであれば、その分土地を購入する方がお得かもしれませんが、そうでないのであれば家の駐車場は2台分に抑え、月極駐車場または来客時にはコインパーキングを利用してもらった方がお得というシミュレーション結果になりました。
もちろんエリアによっては坪単価や月極駐車場料金が変わってくるので、事前に調べた上の計算が必要です。
駐車場を1台分削減するだけで、約200万円も土地購入費を安くすることもできます。
もちろん頻繁に来客があったり、土地の近くに月極駐車場がないなど、様々な諸条件も考えたうえで駐車場の台数を考える必要もありますが、何台分用意するかで悩まれている方は、将来どう使うかも考慮して、一度シミュレーションしてみましょう。 -
駐車場の種類
駐車スペースの広さの次に検討していくものが、どんな駐車場にするのかですよね。
見晴らしのいい、駐車スペース。雨の日でも濡れないよう家と繋がる駐車場。など希望は様々かと思います。
実際に駐車場にはどんな種類があるのでしょうか。
ここでは大きく分けて3つの駐車場タイプを紹介します。
■オープンタイプの駐車場
屋根や柱のない駐車場のことで、開放感があり広く感じられます。
オープンタイプでは建ぺい率などの規制に当たらないため、自由な広さを確保することができます。
防犯面を考えると、ゲートや門柱がないことがデメリットになってしまうかもしれません。
■カーポートタイプの駐車場
カーポートとは、屋根と柱だけの簡単な車庫のことを言います。
雨が降っても乗り降りできて濡れずに済みます。
■ガレージタイプの駐車場
ガレージとは建物の一部に設けられた車を入れる建物、もしくは車を入れる独立した建物ことをいいます。
車の四方が囲まれる形になるので、車のサイズを考え作る必要があります。
建物の一部に設けられているのであれば、車庫への移動や車の乗り降りがスムーズになります。 -
まとめ
注文住宅を建てる際に、家の間取りなどに気を取られ忘れがちなのが駐車場スペースです。
駐車場スペースは、その家の印象を決める要素の一つです。
駐車スペースは家を建てる時の資金計画にも大きく影響します。
そして、使い勝手はもちろんデザインももちろん大切になってきます。
駐車スペースと居住スペースのバランスをうまく取り、快適な生活ができる住まいづくりを考えてみましょう。
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