屋上のある家のメリットデメリットを解説|屋上を取り入れるときのポイントもご紹介
2020年09月17日
2024年06月14日
マイホームを建てるとき、お庭をつくって子どもを遊ばせたり、家族でBBQをしたりしたいと考えたことはないでしょうか。
「お庭が欲しいけど予算オーバーしてしまう」や「限られたスペースでお庭をつくらなければならない」と悩まれる方も多いですよね。お庭って土地の空いたスペースにあるものだけだと思っていませんか?そんな時はお庭の代わりに屋上をつくって活用すればいいのです!
今回はそんな屋上についてお話しさせていただきます♪
CONTENTS
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屋上をつくるメリット
「眺めの良い屋上のある暮らしに憧れる」「家族だけの特別な屋上でBBQを楽しみたい」
注文住宅を検討している方の中には、こんな思いを持っている方もいるのではないでしょうか。
屋上のある家は、どのようなメリットがあるのでしょうか。
それでは具体的に見ていきましょう。
■都市の喧騒から離れた静かな生活を送ることができる
屋上は、日常生活から少し離れて心をリラックスさせる場所として利用することも出来ます。地上からでは味わえない眺望や開放感を楽しみながら、自分の時間を静かに過ごせます。
■プライベートな空間で自由に過ごせる
屋上に庭を設けることになるので周囲に高層ビルや大きなマンションなどがない限り、周りの視線を気にすることなく自分だけの外空間を楽しむことが出来ます。
■子どもの遊び場として利用できる
地上に庭がある場合、侵入経路が多く不審者が侵入しやすくなりますが、屋上にある庭だと不審者の侵入への心配が少なくなります。また子どもが道路に飛び出してしまうなどの心配もないため安心です。土地面積が限られている場合でも屋上を利用することで十分な遊び場を確保することができます。
■土地の選択範囲が広がる
庭をつくろうと思うと広い土地が必要になりますが、屋上は建物の上につくられるのでその分土地が狭くても作ることができます。また、地上の庭の場合は固定資産税がかかりますが、屋上には固定資産税がかかりません。狭くても庭が欲しい、土地の購入費用を抑えたいという方にオススメです。
※屋上スペースに建築物を作ってしまうと固定資産税もその分上がりますので注意してください。 -
屋上をつくることのデメリット
屋上をつくることはメリットばかりに感じますが、あえてデメリットもお伝えします。
■雨漏りのリスク
雨漏りしてしまうと、建物自体の劣化を早めてしまいます。一般的な家であれば、屋根部分は塗装による防水などが施されます。しかし屋上には屋根がないので屋上の床部分への防水処置を行う、水はけの良くするような造りにするなど、あらかじめ対処する必要があります。
そのため、屋上をつくりたい場合は、これまで屋上を施工してきた実績のある建築会社に依頼するのが無難でしょう。
■部屋が暑くなる
屋上の無い家に比べて屋根裏スペースが少なく、直射日光を屋上で吸収してしまうため、真下にある部屋が暑くなってしまうことがあります。
■維持費・メンテナンス費がかさむ
屋上を施工する分のコスト面が上昇するほか、メンテナンスも必要になります。メンテナンスを怠ると、雨漏れの原因にもなりますのでしっかり行うようにしましょう。 -
注文住宅で屋上を取り入れるポイント①
POINT.1:地盤調査と適切な耐震設計の実施
屋上を設置することで建物全体にかかる重荷が大きくなる可能性があるので、より頑丈な家づくりを進める必要があります。地震や台風などによる揺れは上の階に行くほど大きく、木造住宅では「揺れ・たわみ」が発生しやすいため、屋上を作る上でしっかりとした耐震設計は欠かせません。耐震設計をしっかりしていても軟弱地盤の場合では、災害時の被害を受けやすくなりますので家を建てる前に地盤調査を行うと安心です。 -
注文住宅で屋上を取り入れるポイント②
POINT.2:快適な屋上空間を実現する機能の考慮
屋上空間をより快適に過ごすためには①落下防止策②プライバシーの確保③防水対策を行う事が大切になります。
①落下防止策
万が一の事故を防ぐためにもフェンスや柵などの設置を行いましょう。特に小さなお子様がいる家庭では注意が必要です。椅子など踏み台を置いておくとお子様が登ってしまう可能性もありますので設置するものにも気をつけましょう。
②プライバシーの確保
近隣に自宅の屋上よりも高い建物があると周囲からの視線が気になることがあります。そのような場合には、目隠しとしてタープやフェンスを設置してプライベート空間を確保できるような工夫を行うことをお勧めします。
③防水対策
屋上は勾配のないフラットな屋根になるため、水はけがしにくいです。そのため、しっかりとした防水対策が必要になります。木造一戸建ての屋上では、大きく分けて下記4つの防水工事が行われます。
・ウレタン塗膜防水:液状のウレタン防水材を塗り重ねていく方法
・シート防水:塩化ビニールやゴム製のシートを貼る方法
・FRP防水:ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂で防水層を形成する方法
・アスファルト防水:液状にしたアスファルトとアスファルトシートを組み合わせて防水層を形成する方法
一般的に防水工事は10年に1度の頻度周期で行うと良いと言われていますので定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。 -
注文住宅で屋上を取り入れるポイント③
POINT.3:遮熱・断熱対策を行った屋上の設計
直射日光が当たることで屋上全体が熱せられるので家全体が熱くなりやすいです。住んでから後悔することのないように遮断・断熱対策をしっかりと考慮した上で検討することをお勧めします。遮断・断熱対策としては、遮断塗装・遮断機能付き屋根・遮熱シートなど暑さ対策を設計段階から行うようにしましょう。手軽に行える方法としては、緑化することやオーニング・シェードなどを設置することがあります。日陰を作るだけでも温度の上昇を抑えられますので是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
また断熱材を屋上に敷いてから防水工事を行う手法で、晴天時の日射熱だけではなく、寒い日に室内の暖気が外へ逃げることも抑えられます。 -
注文住宅で屋上を取り入れるポイント④
POINT.4:環境に配慮した屋上の緑化やデザイン
屋上を緑化することで省エネルギー効果が期待できます。上記にも述べましたが、屋上は熱くなりやすいので緑化をすることで直射日光を遮り、温度の上昇を抑制することができます。土壌部分には断熱作用や水分の蒸発による冷却効果があるため、夏の暑い日差しが伝わりづらくなったり、冬場の室内の熱が逃げにくくなったりします。また、植物があることで、屋上への直射日光をうけることや雨風に直接さらされることがなくなるため、劣化を防ぐこともできます。
それだけはなく、緑化は癒し効果もありますのでストレス値を下げることも可能になります。
比較的簡単に取り入れられるのでお勧めですが、注意点もあります。一般的な屋上の積載荷重は約180kg/㎡程度ですのでオーバーすることのないように気をつけましょう。 -
様々な用途に活用できる屋上空間
実際に屋上はどのようなことに活用できるのかをご紹介します!
■BBQ
屋上を使って、他の人の目を気にせずBBQなどのアウトドアな趣味も楽しめます!
簡易テント等を設置して家族や仲間と一緒に最近流行りの家キャンをしてみても楽しそうですね♪
■家庭菜園
屋上は日光を遮るものが多い地上の庭とは違い日当たりがいいので、植物、野菜など育てるスペースとしても活用できます。
また植物を植えることで、屋内の室内を下げてくれる効果もあります!
■子どもの遊び場
夏にはプールを置いたりと周囲を気にせず水遊びをすることもできます。
子どもが急に道路などに飛び出る心配もなく、安心して遊ぶことができます。
■ペットの遊び場
地上の庭とは違って、ゲージにつながず安心して遊ばすことができます。
また屋上なので気兼ねなくゆっくりと過ごせます。
他にも各家庭によって使い方は様々かと思います。
一番日当たりの良い場所になるので、大きな布団を干すこともできますし、夜は子どもと一緒に天体観測もできるでしょう♪
活用方法を考えるとワクワクしますね♪ -
まとめ:屋上のある家で新たな生活を始めよう!
庭つきのお家を建てたいと考えている方、ぜひ屋上を検討してみてください。 土地探しの幅も広がり、地上に作るはずだった庭を屋上に持ってこれば、その分土地面積も狭くて良く、土地購入費を抑えることもできます。 もちろんメリットだけでなくデメリットもあるので、どのように屋上を活用したいかを家族でしっかりと話合い、計画することも重要です。
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