最近流行りの平屋の魅力とは
2020年05月24日
2024年06月14日
平屋と思い浮かべるとどんなイメージが湧いてきますか?「昔の家」「古風」などのイメージを抱かれる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、現代的でスタイリッシュな建物という意識に変わりつつ、そのメリットの大きさからどの世代からも検討される方が増えてきています!
今回は、今平屋が支持され人気な理由であるメリットと、あまり語られることのないデメリットを解説いたします!
この記事を読んで平屋の魅力をお伝えできればと思います。
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平屋の魅力、そのメリットとは?
平屋とは一言でいうと「1階建ての家」のことです。昔の日本では平屋の住宅も数多くありましたが、現在では2階建てが主流であり、名古屋市内などの都市圏では3階建ても一般的です。ではそのなかで平屋にはどのような魅力があるのでしょうか。
1.ワンフロアの暮らしやすさ
平屋最大の特徴は何と言ってもワンフロアで暮らしの全てが完結するということです。上下階への移動がないため、家中の移動も楽で、家事動線もシンプルになります。
また、階段が無いことによって、余計なドアや廊下が不要になり、横の方向に広がりをつくることもでき、開放感を生み出してくれます。さらに、2階がない分、天井を高くしたり、勾配天井にしたりと、スタイリッシュな空間も演出しやすくなります。
2.家族との一体感
平屋は、自然と家族とのコミュニケーションを取りやすい空間を作り出してくれます。
子供や家族の誰かが個室にこもっていても、それなりに気配を感じることができ、声もかけやすくなります。
子供との貴重な時間を大切にした方には平屋が生み出す家族の一体感はとても大きなメリットになるかと思います。
3.構造的に強い
一般的に建物が重心が低ければ低いほど、地震に強いと言われており、重心の低く、土地と接している面積の大きい平屋は構造的に強いと言えます。地震や台風の影響を受けにくく、万が一の時にすぐに外に逃げ出せる平屋は災害に強いというメリットもあります。
4.子育てや老後にも安心を
高齢になってくると足腰が弱くなり、階段の上り折りがつらいものに。また、そのような状態ですと転倒やケガのリスクも高くなっていきます。その結果1階だけで生活し、2階にはほとんど上がらなくなるケースも多いと聞きます。
また、自分の足で歩けるようになったお子様は家中を移動し始めますが、この時に親を心配にさせるのが、階段の上り下りです。平屋はそもそも2階がないため、階段による転倒やケガのリスクも少なくなります。 -
平屋のデメリットとは
ここまでは平屋の魅力やメリットについて解説させていただきましたが、それではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリットだけでなく、デメリットもよく把握し、家作りを進めていただければと思います。それでは平屋のデメリットを解説いたします。
1・広い土地が必要になる
平屋を建てる土地を選ぶ際に注意が必要なのが「建ぺい率」です。建ぺい率とは簡単に言うと「土地のどれだけのスペースに家を建てれるか」を現す数字で、100坪の土地があった際に建ぺい率が60%だと、建物を建てられる土地は60坪となります。
※建ぺい率はエリアによって定められており、そのほか様々な要因で決められています。
仮に3建ぺい率50%の土地に30坪の平屋を建てようとする場合、最低でも60坪ほど必要になりますが、2階建ての場合は容積率にもよりますが、30坪の土地で30坪の家を建てることが出来ます。そのため、広い土地が必要となり、土地購入費用は2階建てと比べて高くなります。
2・プライベート空間の確保が難しい
平屋はフラットな空間で家族が過ごすため、お互いのプライベートを確保するのが難しくなります。ロフトをつくったり、部屋のドアをしっかり作る、リビングには仕切りを作るなど、プライベート空間を確保するためにしっかりと空間設計が必要になります。
3・坪単価が高くなる
建築費用の中でも特に基礎工事と屋根工事に費用がかかります。平屋の方が基礎部分の面積も広くなり、上から見た場合も平屋の方が屋根面積が大きくなります。
そのため工事費用が2階建てに比べ上がってしまい、坪単価が上がってしまいます。
ただ平屋の場合、階段やバルコニーが不要になるため、その費用もかからないため、結果として2階建てと同等か、それ以下の金額になることもあります。
4・防犯面で注意が必要
1階のほうが侵入しやすいため、空き巣被害にあう危険性も高くなってしまいます。
防犯カメラの設置をしたり、窓ガラスを二重にするなど防犯対策をしっかりと行うことが必要になります。 -
平屋をつくる時に気を付けるポイント
設計の自由度が高く、開放的な空間をつくりやすい平屋ですが、気を付けてほしい点もあります。
1.屋根断熱は入念に
屋根と居住スペースが近い平屋は、屋根の断熱をしっかり行っておきたいところです。特に屋根裏スペースをロフトや収納にする場合、屋根から入ってくる熱をもろに感じることになります。夏涼しく冬暖かい平屋にするには屋根断熱がポイントになります。
2.外部からの視線対策
2階建ての場合、寝室や子供部屋は2階にあることが多く、道路からの視線も感じることはほぼありません。
しかし、全ての部屋が1階にある平屋では外からの視線を考慮した設計にすることはとても重要です。住みやすさは家の性能や間取りだけでなく周辺の環境にも大きく左右されるため、隣の家や道路との関係を考慮したうえでの設計が大切です。
3.採光をとる工夫を
平屋の場合、どうしても2階建てに比べると、窓から奥まったスペースが生まれてきます。そのため中庭や大きな窓を付けるなど、採用を取る工夫を取り入れると、より快適な平屋が実現します。
4.水回りの位置に注意
1階に全ての部屋があるため、水回りの音も響きやすくなる点は覚えておいた方が良いでしょう。就寝時にシャワーやトイレの音が聞こえてくると寝にくいという方もいると思います。水回りと寝室はできるだけ離し、音漏れを防止しましょう。 -
平屋についてのまとめ
平屋には注意するべき点もありますが、長い目で見ると子育て中や老後に暮らしやすい優れた住宅形態と言えます。
今はまだ平屋という選択肢を選ぶお客様は少数派で、愛知県内で注文住宅を建てるお客様の約9%程しかいないと言われています。しかし、平屋は少子高齢社会で核家族化の進む日本に合っていると言え、今後のトレンドになっていくのでないかと思います。実際に最近の平屋は、スタイリッシュでデザイン性が高く、若い世代や子連れ世代にも人気が高まっています。ライフスタイルや、将来計画、生活動線に合わせて間取りを計画し、こだわりの平屋を検討を建てましょう。
HOLIDAYSは高気密高断熱な家づくりを得意としており、屋根だけでなく、建物全体を囲うように断熱するホールハウス断熱を行っています。そのため、夏涼しく冬暖かい理想の平屋づくりをサポート出来ます。お客様のご希望にあわせて間取りのご提案、サポートさせていただきますので、是非一度お気軽にご相談くださいませ。