家づくりの費用!建築費用以外に何が必要?
2019年12月26日
2024年11月13日
注文住宅の建築や不動産の購入は「一生に一度のお買い物」と呼ばれるくらい、大きなお買い物で、その分費用も掛かってきます。
また、注文住宅を建てるには、建物の本体工事金額とは別に、外構工事や保険、税金などの様々な費用がかかります。家づくりを進める前に、家づくりにかかる全体の金額を把握しておくことは大切です。
理想の家を建てれたとして、住宅ローンの支払いが厳しく、家を手放さなければいけなくなったというお話しもよく聞きます。
今回は、家づくり全体にかかるお金を『総費用』と呼び、本体工事費用・付帯工事費用・諸費用の三種類に分け、解説します。
CONTENTS
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本体工事費用について
本体工事費用は「建物そのものにかかるお金」のことを指します。
一般的に広告などで目にする注文住宅の価格や坪単価は、この本体工事費のことを言っている場合が多いです。
この本体工事費用には造成費用や既存建物の解体費用、インテリア、電気設備、外構、駐車場などにかかる費用は含まれていないため、この工事費用だけで「暮らせる家」が建つわけではありません。
本体工事費は、総費用の75~80%が相場です。
仮に『1500万円の家』と広告を打っている工務店があったとして、この価格が本体工事費を指していた場合は、1500÷0.75=2000万円となり、実質的に広告価格より500万円も高くなる場合があります。 -
別途工事費用について
家を建てるには建物本体の工事以外にも、いくつかの工事が発生します。
既存建物の解体工事や、土地の造成工事、ガスや水道の敷設工事などです。また、インテリアや外構工事等も基本的に必要になると考えておくと良いでしょう。
そういった建物本体以外の工事にかかる費用のことを「付帯工事費用」と言います。
目安としては、総費用の15~20%くらいになるでしょう。
付帯工事費用には次のような項目が挙げられます。
■解体工事費用
建替え時や古い建物の残った土地を購入して家を建築する際に必要になります。
家本体の解体だけでなく、プランによっては塀や庭の樹木、カーポートの移設・処分する必要も出てきます。
※更地を購入した場合には解体工事費用が掛からないため、費用を抑えられる可能性もあります。
■造成工事費用
敷地に高低差がある場合には、擁壁(盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐ壁)をつくるための費用や土地を平坦にする整地費用が必要になります。
■基礎補強工事関連費用
地盤が軟弱な場合に必要になります。地盤調査を行った後、必要と判断された場合は補強工事を行います。
地盤の強度や家の工法によって変動する費用です。
■ライフライン敷設費用
購入した土地によっては上下水道やガス管を新たに敷設する必要があります。
■インテリア費用
新居で使用する家具やカーテン、カーテンレールなどの費用が必要になります。
既にお持ちの家具や電化製品を持ち込んで引き続き使用することもできますが、新たな生活の始まりということで、新調するケースが多いようです。
■エクステリア費用
外構や庭をつくるための費用です。門柱やカーポート、フェンス等があげられます。
付帯工事費用の注意点は、家を建てる土地の条件によって、必要な金額大きく変わる特徴があることです。
安い土地を購入したとしても、調査の結果土地が家を建てられる状態でなかった場合、数百万円の付帯工事費用が必要になる可能性もございます。
逆に、環境の整備された住宅地を購入した場合は、付帯工事費用は相場より安くなる場合もございます。 -
諸費用について
諸費用とは、住宅取得前後に、基本的に現金で支払わなければならないお金のことをいいます。
各種税金や住宅ローンの手数料、地震保険・火災保険などの保険料、引越し費用などがあります。
(※諸費用込みで借り入れ可能な住宅ローンも存在します。)
諸費用は次のような項目があげられます。
■各種税金
登記時に必要な「登録免許税」や契約時に必要な「印紙税」、不動産を取得した時にかかる「不動産取得税」があげられます。
また、親族より金額の支援を受けた場合には「贈与税」がかかるケースもあります。
■住宅ローンの手数料
住宅ローン利用時には、銀行の事務手数料をはじめ、団体信用生命保険の保険料、保証会社に支払う保証料などがかかります。
また、注文住宅の建築時にはつなぎ融資を受けるケースも多く、つなぎ融資の利息や手数料を支払う必要もあります。
■火災・地震保険料
住宅ローンを利用する場合、火災保険への加入を条件としている金融機関がほとんどです。地震保険は任意とされているケースが多いですが、地震の多い日本では万一のために加入しておいた方が良いでしょう。
主な諸費用は上記の通りですが、その他にも土地購入時の仲介手数料や建築事務所に支払う設計費用、市区町村に支払う給水負担金や街並保全費などの負担金がかかる場合もあります。
諸費用は、建築工事費用の5~7%が相場です。
また、追加でプランを変更したくなった場合や、想定外の事態が起きた時のためにできれば10%程度を確保しておくと安心です。 -
家づくりの費用についてまとめ
このように注文住宅を建てるにあたって必要な費用は多種多様で、一つ一つをすべて正確に把握するには、かなりの経験と知識が必要です。
専門知識を持つ建築会社のスタッフに相談しながら、どの費用がどれくらいかかるのかをしっかり把握しながら、資金計画を立てていきましょう。
当社には専属のファイナンシャルプランナーも在籍しており、どれくらいの金額までであれば余裕をもって返済が可能かを診断させていただいております。
また、弊社では土地探しからお手伝いさせていただいており、土地にかかる費用も含めお話が可能です。
お家を建てたいけど相場が分からないというお客様も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。