【実例あり】玄関の「上がり框」とは?後悔しない高さ・素材の選び方を解説
2026年01月17日
2026年01月23日
毎日必ず通る「玄関」。その印象を大きく左右するのが、土間とホールの境目にある「上がり框」です。
単なる段差と思われがちですが、高さが数センチ違うだけで靴の脱ぎ履きのしやすさが変わり、選ぶ素材によって玄関全体の雰囲気が決まるほど重要な役割を持っています。
今回のコラムでは、上がり框の基礎知識から、後悔しない【高さ】【素材】の選び方、実際にHOLIDAYSで施工したおしゃれな実例まで徹底解説していきます。
是非、玄関づくりの参考にしてみてください。
CONTENTS
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■上がり框とは?その役割と重要性
「上がり框」とは、玄関の土間と室内の床の境目にある段差部分のことで、主に以下のような役割があります。
〇家の境界線
上がり框の最も大きな役割は、「外」と「内」を分けることです。段差があることによって外の土埃や砂が生活スペースに侵入するのを防ぐだけでなく、靴を脱いで段差を上がることで気持ちを切り替えることもできます。
〇構造的な役割
室内側の床材は、そのままだと断面が露出してしまうため、框を被せることで断面を隠し、ささくれや剥がれを防ぐことができます。また、框が「縁取り」となることで、床全体を補強し、強度を高めるという役割もあります。
〇デザインのアクセント
上がり框は、玄関に入ってすぐに目に入ります。素材や高さ、角度などの工夫次第で玄関全体の雰囲気を引き締め、デザイン性を高めることができます。
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■【重要】後悔しない「高さ」の決め方
上がり框は、一度施工してしまうと後から修正するのが難しいです。
そのため、ライフスタイルの変化や機能性を考慮し”ベストな高さ”を見極めることが重要です。
ここでは、「高さ」別の特徴とポイントをご紹介するので、ご家庭のライフスタイルに合ったものを選んでみましょう。
一般的な高さ:15cm〜30cm
メリット
最も多く採用されており、腰を掛けるのにちょうど良い高さです。靴の脱ぎ履きやお子様の靴を履かせる動作がスムーズに行えます。
注意点
30cmに近い高さだと、膝に不安がある方には昇り降りが少し負担に感じられる場合があります。
低めの設定:5cm〜10cm
メリット
近年人気が高まっているトレンドの高さです。バリアフリーを意識した高さのため、つまずくリスクが減り小さなお子様や高齢の方でも安心です。玄関が広く開放的に感じられる視覚的な効果もあります。
注意点
段差が低いため、外からの砂埃が上がりやすくなります。また、腰を掛けるには低すぎるため、靴の脱ぎ履き用にベンチを置くなどの工夫が必要になることもあります。
高めの設定:30cm以上
メリット
あえて高低差を大きく取ることで、段差部分を「床下収納」として活用し、靴や掃除道具などをしまっておくことができます。
注意点
昇り降りの負荷が大きいため、手すりや※式台を設けるなどの配慮が不可欠です。
※式台とは‥玄関の土間と床の段差が大きい場合に、その中間に設置する板敷きのこと。
ポイント💡【家族構成に合わせたシミュレーション】
▷小さなお子様がいる場合
『一人で靴を履けるか?』
『段差でジャンプして遊ばないか?』
対策
・低めの設定にして転倒や怪我のリスクを抑える
・子どもが座りやすいスペースを確保しておく
▷高齢のご家族がいる場合
『手すりなしで昇り降りができるか?』
『座った状態から立ち上がれるか?』
対策
・手すりを設置する下地を壁に入れておく
・式台を後付けできるスペースを空けておく -
■玄関の印象を左右する「素材」の種類
上がり框は、取り入れる素材によって印象ががらりと変わります。
ここでは、代表的な素材の特徴と、どんなスタイルに向いているのかをご紹介します。
素材 特徴 向いているスタイル 無垢材 木の温かみがあり、経年変化を楽しめる ナチュラル
和モダン
集成材 変形が少なく、コストパフォーマンスが良い モダン
シンプル石材(御影石・大理石) 高級感があり、耐久性が非常に高い ラグジュアリー
シックタイル 床材と統一感を出せる、手入れが楽 スタイリッシュ
北欧風 -
■【実例からわかる】おしゃれな玄関を作るための 上がり框 デザインアイデア6選
アイデア①:フロートデザイン
框の下に間接照明を入れ、浮いているように見せる。

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アイデア②:斜め框
土間部分を広く確保できるため開放感を感じる。
アイデア③:L字框
土間部分や玄関奥の空間を収納等で有効活用でき、2方向の動線を確保できる。
アイデア④:変形タイプ
上記の形に当てはまらない、自由設計でオリジナルの形にしたデザイン。

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アイデア⑤:床材とのコントラスト
あえて床と違う色・素材を使ってアクセントにする。

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アイデア⑥:スプーンカット(なぐり加工)
スプーンですくったような不規則な凹凸が特徴のデザイン。丸みのある模様がおしゃれで自然な陰影を生む。


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■ よくある失敗例と対策
玄関の顔とも言える上がり框ですが、デザイン性だけで選んでしまうと、住み始めてから後悔することも少なくありません。
ここでは、よくある失敗例と後悔しないための対策を解説していきます。
【失敗例①】
最近はバリアフリーを意識して段差を低くする傾向がありますが、低すぎると腰を深く下ろさなければならず、かえって靴の脱ぎ履きが大変になることがあります。
対策
・設計前であれば、腰かけやすい高さや靴の脱ぎ履きがしやすい高さを検討する。
・低い設計にする場合や、足腰への負担が心配な場合は、靴を脱ぎ履きするための専用椅子や、造作ベンチを設置する。
【失敗例②】
雨の日や、靴下を履いた状態で框に乗った際など、素材によっては足を滑らせて転倒するリスクがあります。特に光沢のある石材や滑らかな木材は注意が必要です。
対策
・滑りにくいように、表面に凹凸加工がされた素材を選ぶ。
・後付けの滑り止めテープやコーティング対策を施す。
【失敗例③】
全体のバランスを確認せずに決めてしまうと、実際に設置した際に「フローリングや建具の色との組み合わせに違和感がある」という失敗が起こりやすいです。
対策
・框単体で選ぶのではなく、必ず床材や玄関ドアのサンプルと並べて確認する。
・自然光の下と玄関の照明の下では見え方が異なるため、実際の玄関に近い明るさでチェックする。
【失敗例④】
デザインを重視した「斜め框」や「カーブ框」は、玄関を広く見せる効果がありますが、壁との間に複雑な隙間が生まれてしまうことがあります。
対策
・特殊な形状を検討する場合は、「掃除機が届くか」「角にホコリが溜まらないか」「傘立てなどの備品を置くスペースがあるか」など、毎日の家事動線をシミュレーションする。
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■理想の上がり框を実現するならHOLIDAYS
「上がり框」は、 ”靴を脱いで家に上がる”という日本の生活スタイルを象徴する重要なパーツです。
しかし、デザイン性だけにこだわると使い勝手が悪くなり、逆に機能性だけを追求すると物足りない玄関になってしまうこともあります。後悔しない空間にするために、今回ご紹介したポイントや実例を参考にして、ご家族のライフスタイルや将来の暮らしを想像しながら検討してみてください。
HOLIDAYSでは、お客様ひとりひとりのご希望に合わせて最適な提案をさせていただきます。
「自分たちにぴったりの玄関をつくりたい」「デザイン性と機能性を両立させた家づくりがしたい」とお考えの方は是非一度ご相談くださいませ。
監修 注文住宅HOLIDAYS
愛知県を中心に岐阜県、三重県、静岡県で注文住宅を手がけるHOLIDAYSでは、「デザインも性能も諦めたくない」そんなお客様の想いをカタチにします。耐震性能の最高等級3、断熱性能UA値0.46以下の高断熱を標準としつつ、建築デザイナーがお客様の趣味やライフスタイルを反映したプランをご提案。土地探しからワンストップで対応し、後悔しない家づくりをトータルでサポートします。







