【後悔しない】キッチン下がり天井のメリットデメリットとは?おしゃれな実例5選も紹介
2024年08月27日
2024年08月27日
下がり天井とは、天井の一部を下げて段差を作るデザインのことで、折り下げ天井とも呼ばれます。デザイン面だけでなく、梁や配管を隠すためにも使われる方法で、空間を自然に仕切りながらアクセントとしても役立ちます。
ただし、下がり天井は家全体のテイストや天井の高さ、キッチンの広さによって、さまざまな仕上がりになります。
今回のコラムでは、キッチンに下がり天井を取り入れる際のメリットやデメリット、おしゃれに仕上げるためのアイデアについてご紹介します。また、HOLIDAYSで実際に施工した事例もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
CONTENTS
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■下がり天井のメリット
①空間を仕切る役割を果たす
リビングとキッチンの空間を柔らかく仕切ることができます。天井高を変えると空間にメリハリが生まれるため、リビングとキッチンの雰囲気に違いを出すことが可能で、異なるエリアを自然と区切りたい場合におすすめです。
②配管やダクトなどを自然に隠す
家の構造上どうしても露出してしまう配管や梁がある場合、下がり天井を計画することで上手く隠すことができます。見た目もすっきりし、より洗練された空間に仕上がります。
③デザイン性の向上
下がり天井をキッチンやフローリングと同系色・同素材にすることで、空間に統一感が生まれます。一方、柄のあるクロスや異素材を使用してもアクセントになりデザイン性が向上します。素材や色味で空間の雰囲気を大きく変えられるため、好みに合わせて選びましょう。
④おこもり感のある雰囲気に
自然とリビングやダイニングを仕切ることができ、プライベートな空間に仕上がります。さらに、天井が低い分、音の反響を抑えることができるためより落ち着いた環境で集中して料理することができます。
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■下がり天井のデメリット
❶追加で費用がかかる
工務店やハウスメーカーによってはオプション扱いとなり、追加費用が発生することもあります。また、特殊な仕上げ材を使用する場合、コストがさらに上がることも考えられます。そこで、モルタルではなく、モルタル調のシートを使用するなど、コストを抑えつつ見た目を似せるといった工夫もおすすめです。予算に応じて仕上げ方法や素材を慎重に選定しましょう。
❷掃除の手間が増える可能性がある
下がり天井は間接照明を埋め込んでいると天井に段差が生じるため、その段差部分に油や埃が溜まりやすくなっています。特にキッチン調理は油を使うことが多く、頑固な汚れになりやすいため定期的な掃除が必要です。
❸圧迫感を感じることがある
面積や高さによっては圧迫感を感じる可能性があります。特に、面積の狭いキッチンでは、天井をどの程度下げるかが重要なポイントです。また、天井が低いとレンジフードも低くなるため注意が必要です。全体のバランスを考え、下げる高さや天井面積を慎重に検討しましょう。 -
■キッチンの天井は何センチ下げるといい?
下がり天井は通常10∼20㎝程度下げるのが一般的です。間接照明を仕込む場合は、15㎝以上下げる必要がある場合もあります。
また、もとの天井の高さと下がり天井とのバランスも非常に重要です。通常天井の高さは240㎝とされているため、20㎝以上下げてしまうと圧迫感を感じてしまうこともあります。
さらに、天井の高さだけでなく天板や利用者の身長によっても感じる圧迫感や快適さは異なるため、これらを総合的に考慮する必要があります。
高さを決める際には、スタジオやモデルハウス等で実際に体験しながら検討することをおすすめします。実際の空間で高さを確認することで、下がり天井が与える印象や使い勝手をより具体的にイメージでき、後悔のない計画ができます。 -
■下がり天井をオシャレに仕上げるアイデア2選
・異素材の組み合わせで動きを出す
異素材の組み合わせは、空間に動きと変化をもたらし、それぞれの素材の質感や色味を引き立てます。例えば、木材やタイルなど、キッチンのフローリングやカウンターに使用する素材とは異なる素材を取り入れることで、見た目に変化が生まれ、個性的で魅力的な空間に仕上がります。
・間接照明でさらにおしゃれに
下がり天井の段差に間接照明を仕込むことで、天井に柔らかい光が広がり、空間に奥行きと雰囲気が加わります。照明の色や明るさを工夫することで、さらに個性的な雰囲気を作り出すことができるため、お好みに合わせて調整すると良いでしょう。
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■下がり天井を採用したおしゃれなキッチンの事例5選
バーカウンターがスタイリッシュなキッチン
2階のリビングはキッチンが主役。特徴的な木目調の下がり天井がアクセントとなり、カウンターキッチンがまるでお店のような空間を演出しています。
【画像の施工事例はコチラ】
明るい木目でナチュラルに仕上げたキッチン
キッチンからダイニングにかけて、一体感のある造作カウンターを計画。天井を一部折り下げることでアクセントを加え、非日常感のあるこだわりの空間に仕上げました。まるでおしゃれなお店にいるような気分で、お酒やティータイムを愉しむことができます。
【画像の施工事例はコチラ】
間接照明で立体感を演出したキッチン
キッチンとダイニングを横並びに配置することで、効率よくスペースを活用し、リビングの空間を広く確保。折り下げ天井上部の間接照明が立体感を演出し、ダークグレーのアクセントクロスでスタイリッシュな雰囲気を加えています。
【画像の施工事例はコチラ】
グレーでまとめたスモーキーな印象のキッチン
カウンターテーブルを採用することで、ダイニングスペースを省略し、リビングを開放的な空間に。ダークな木目調の下がり天井を計画し、空間にメリハリを持たせています。
【画像の施工事例はコチラ】
LDKの中心になるよう存在感を出したキッチン
リビングとは反対に、アゴ造作+間接照明を仕込むことで、まるでキッチンスペースだけ独立したような空間に。リビングの柔らかい印象とは異なり、全体にダークカラーを取り入れることで、スタイリッシュで洗練された雰囲気のキッチンに仕上がりました。
【画像の施工事例はコチラ】
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■まとめ
今回のコラムでは、キッチンに下がり天井を取り入れる際のメリットやデメリット、そしてアイデアについてご紹介しました。下がり天井を取り入れることで、一気におしゃれな空間が実現できます。素材や質感にこだわり、自分だけのオリジナルのキッチンを作り上げましょう。
HOLIDAYSでは、お家づくりのプロがお客様の理想のお住まいを実現するために最適なプランをご提案いたします。高気密・高断熱の性能にこだわりながらも完全自由設計の間取りをご提案させていただきますので、お家づくりをご検討中の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。