勾配天井で後悔する6つの理由とは?その対策とおしゃれな実例5選を紹介
2025年01月10日
2025年01月20日
屋根の形を活かして天井に傾斜をつけたのが「勾配天井」。通常の天井よりも高く、その分スペースが増え開放感を感じられるという魅力があります。
その一方で勾配天井には注意しなければいけないポイントがいくつかあるのも事実です。
今回のコラムでは勾配天井にして後悔した6つの理由とその対策方法を実際にHOLIDAYSで建てた実例と施主様の声を通してご紹介していきます。
勾配天井を取り入れようか検討している方はぜひ参考にしてみてください。
勾配天井とは?その特徴や魅力
勾配天井とは、普通の天井が水平に作られているのに対して、屋根の勾配に合わせて斜めにした天井のことをいいます。
勾配天井では吹き抜けのような構造にするため、天井裏や屋根裏と呼ばれるデッドスペースが発生しません。そのため平屋や2階リビングなど上の階がない部屋に勾配天井を取り入れた事例は多くあります。
屋根の形状や勾配によってお部屋の印象が大きく変わってくるので、デザイン性のある家を建てたい方に人気があります。勾配天井の魅力!
①開放感が生まれる
同じ面積の部屋でも天井高がある分、視界が広がるので空間を広く、開放的に演出することができます。
②空間が明るくなる
勾配天井は普通の天井より高い位置に窓を設置できるので明るい空間を作りやすいことも特徴です。高い場所の窓は日光を取り込みやすく、周囲の視線などが気にならないのでカーテンを常に開けていられます。
③おしゃれな雰囲気を出せる
勾配天井を取り入れる際、木材や鉄材でできた化粧梁を活用することで、部屋のアクセントとなり、おしゃれに空間をカスタマイズすることができます。勾配天井で後悔する6つの理由とその対策方法
❶空調が効きにくく暑さ寒さを感じる
勾配天井を取り入れやすいとされる平屋はワンフロアにすべての部屋があるので基本的に冷暖房効率がいい傾向にあります。しかしそこに勾配天井を取り入れると冬場は温かい空気が天井付近へ行き、夏場は空間が広い分冷暖房が効きにくく光熱費が上がってしまいます。
対策:全館空調やシーリングファンの設置を検討しましょう。全館空調やシーリングファンを取り入れることで温かい空気と冷たい空気を循環させ、冷暖房効率がよくなります。近年ではデザイン性の高いシーリングファンも増えてきておりインテリアのアクセントにもなります。またHOLIDAYSでは【マッハシステム】と【エアラク】の2種類の全館空調があり、お客様のライフスタイルや予算によって提案させていただいております。❷音が響きやすい
勾配天井は天井裏や屋根裏の空間がない分、雨の音が響いたり、家の中の物音が家中に響くということも少なくはありません。何か対策を講じなければ音が気になって落ち着かないという人もいるでしょう。
対策:遮音性のある屋根材の使用がおすすめです。また、断熱材にも吸音の効果があります。どの屋根材・断熱材を使用するのか遮音性の側面からも検討して選びましょう。❸掃除をするのに手間がかかる
高い部分に設置されたシーリングファンや窓のメンテナンスにストレスを感じる方もいるでしょう。シーリングファンや照明に溜まったホコリ、窓が結露してできたカビの掃除も工夫が必要になってきます。
対策:メンテナンスの手間を少しでも減らすためには、結露しづらくカビの発生を抑えてくれる断熱性の高い窓を採用したり、シーリングファンや照明器具を床から脚立でも届く高さに留めておくという方法があります。また、近年では昇降機能付きのシーリングファンも販売されているので、自分好みの高さにシーリングファンを設置することも可能です。➍費用が高くなる
勾配天井は普通の天井に比べると設置にかかる手間や、天井を斜めにすることによる面積の増加の関係で、どうしても初期費用が高くなりがちです。
対策:天井すべてを勾配にするのではなく採用する部分をあえてリビングのみなど部分的にすることで、費用を抑えつつ空間をゆるやかにわける役割も担ってくれます。❺照明の設置に工夫が必要になる
勾配天井のある空間では高さも幅もある広い空間全体を照らせるだけの光量が必要です。そのため全体を照らすための複数の照明の設置が必要になったり、照明によってはごちゃついて見える場合があります。
対策:スポットライトやスタンドライトを利用して必要な部分だけを照らすことで、電気代の削減に繋がったり、メンテナンスがしやすい高さに調整することもできます。いくつかの照明を組み合わせるとコントラストが生まれ、心や目の疲れを和らげ、癒される空間を演出することができます。あわせて読みたい
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❻デザインのバランスが難しくなる
勾配天井は下記理由によりバランスのとり方が難しいという方も多くいます。
・勾配天井のデザインとインテリアとの調和
・天井が高すぎて落ち着かない
・天井の面積が狭く、圧迫感がある
対策:下記ポイントを押さえて後悔しないデザインの勾配天井を検討しましょう。
【天井が低い部分】
配色:明るい色を取り入れる
照明:下から上を照らす照明を設置
家具:背の低い家具の設置
【天井が高い部分】
配色:濃い色を取り入れる
照明:上から下を照らす照明を設置
家具:背の高い家具の設置勾配天井を取り入れたおしゃれな実例5選
梁を大胆に見せた勾配天井
広々としたリビングを勾配天井にすることで開放的な空間を実現しています。
また、梁を最大限魅せられるように間接照明を天井に向けて照らすという工夫が凝らされています。梁を大胆に見せた勾配天井
〇間取り:3LDK
〇階数:2階建て
〇延べ床面積(㎡):139.46㎡
〇全館空調:マッハシステム搭載
〇照明:間接照明、ダウンライト、スポットライトを採用
〇施主様の声(Q住み心地はいかがですか?):全館空調の性能の良さ、どこの部屋も同じ室温で部屋の中は基本的に半そでで生活しています。逆に外に出るとびっくりするくらい寒いこともあります。
平屋とは思えない天井高が自慢の勾配天井
平屋とは思えない天井高で、天井の木目調クロスと見せ梁がお部屋のアクセントになっています。平屋とは思えない天井高が自慢の勾配天井
〇間取り:4LDK
〇階数:平屋
〇全館空調:マッハシステム搭載
〇照明:ペンダントライト、スポットライトを採用
〇建築費用:2500万円~2999万円
〇施主様の声(Q住み心地はいかがですか?):最高です!!!全館空調はとても快適です!
視線が抜けるように設計した勾配天井
リビング側を勾配天井にすることで視線が抜け、開放的な空間に。ゆるやかに空間を仕切る役目も果たしています。視線が抜けるように設計した勾配天井
〇間取り:4LDK
〇階数:2階建て
〇延べ床面積(㎡):123.58㎡
〇全館空調:無
〇照明:ダウンライト、スポットライトを採用
〇建築費用:2000万円~2499万円
天井高以外にも開放感の出る工夫をした勾配天井
リビングドアをガラスにすることで視線が抜け、掘り込みカーテンに縦ブラインドを採用することで縦の長さが強調されています。天井高以外にも開放感の出る工夫をした勾配天井
〇間取り:2LDK
〇階数:2階建て
〇全館空調:無
〇延べ床面積(㎡):124.00㎡
〇照明:ペンダントライト、ダウンライトを採用
〇施主様の声(Q住み心地はいかがですか?):デザイン、間取り何回も考え直してもらっただけに本当に満足です。家は3回建てないと満足できないと聞きますが、一回で思い通りでした。
照明にこだわった平屋の勾配天井
梁に取り付けたスポットライトと縦長窓に垂らしたペンダントライトが、日中と夜とで部屋の雰囲気を大きく変えてくれます。照明にこだわった平屋の勾配天井
〇間取り:3LDK
〇階数:平屋
〇全館空調:無
〇延べ床面積(㎡):104.75㎡
〇照明:スポットライト、ペンダントライト、ダウンライトを採用
〇建築費用:2500万円~2999万円
まとめ
今回のコラムでは勾配天井の後悔する理由とその対策についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
勾配天井には開放的な空間を作り上げたり、梁の存在感でおしゃれな空間を実現することができます。
しかし、天井の形は完成後に変えることはできないので家を建ててから後悔しないよう、今回のコラムで紹介したことを参考に事前に注意しておくべきポイントを押さえてから検討しましょう。
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