造作家具で後悔しないための全知識|メリット・デメリット、費用相場を徹底解説
2026年09月12日
2026年08月23日
新築やリノベーションをきっかけに、「造作家具」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。「部屋の雰囲気に合うおしゃれな家具が欲しい」「デッドスペースを有効活用したい」という思いはあっても、既製品の家具ではなかなか理想通りにいかないことも多いですよね。
造作家具は、そんなあなたの悩みを解決し、理想の空間を実現するための強力な選択肢です。しかし、費用や依頼方法など、分からないことも多くて一歩踏み出せない方もいるかもしれません。
この記事では、造作家具の基本からメリット・デメリット、気になる費用相場、後悔しないためのポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、造作家具があなたの家づくりにとって最適かどうかを判断できるようになります。
CONTENTS
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造作家具とは?オーダー家具との違いも解説

造作家具とは?オーダー家具との違いも解説
造作家具とは、建物や部屋のサイズ・仕様に合わせてオーダーメイドで設計・製作され、部屋に固定・設置される家具のことです。「作り付け家具」と呼ばれることもあります。
インテリアや空間全体との一体感を持たせることができるため、壁面収納、テレビボード、洗面台、キッチンカウンター、ワークスペースのデスクなどで多く採用されています。
よく混同される「オーダー家具」や「既製家具」との違いは以下の通りです。
種類 特徴 設置方法 造作家具 建築工事の一部として製作される作り付けの家具 壁や床に直接固定(工事が必要) オーダー家具 サイズやデザインを自由に注文できる家具 完成品を搬入して設置(工事は不要) 既製家具 すでに完成している家具 完成品を搬入して設置(工事は不要)
造作家具は部屋の意匠や間取りと完全に一元化して設計できる点が最大の魅力と言えます。
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造作家具の5つのメリット|置き家具との比較

造作家具を選ぶことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。一般的な置き家具と比較しながら、5つのポイントをご紹介します。
メリット1:スペースを無駄なく活用できる
造作家具の最大のメリットは、設置したい場所にミリ単位で合わせて作れることです。 柱や梁があって凸凹している壁面や、階段下の傾斜があるスペースなど、既製品ではフィットしない場所にもぴったりと収まる収納やデスクを作れます。
中途半端な隙間が生まれないため、ホコリが溜まりにくく掃除が楽になるという利点もあります。デッドスペースをなくし、空間を最大限に有効活用したい方には最適です。
メリット2:部屋全体に統一感が生まれる
床材や壁紙、建具など、部屋全体のデザインテイストに合わせて素材や色を選べるのも造作家具の魅力です。 インテリアに一体感が生まれ、モデルルームのような洗練された空間を演出できます。
家具を一つひとつ探してコーディネートする手間が省けるだけでなく、「この家具だけ浮いて見える」といった失敗も防ぐことができます。
メリット3:地震に強く安全性が高い
造作家具は壁や床、天井にしっかりと固定するため、地震の際に転倒するリスクが非常に低くなります。 特に、背の高い収納家具や本棚などを設置する場合、置き家具に比べて格段に安全性が高まります。
大切な家族の安全を守るという観点からも、造作家具は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
メリット4:理想の機能とデザインを実現できる
「この棚の高さはもう少し低くしたい」「手持ちのAV機器がぴったり収まるテレビボードが欲しい」といった、細かな要望を形にできるのも造作家具のメリットです。
収納したい物の量やサイズ、ライフスタイルに合わせて、棚の数や引き出しの深さなどを自由に設計できます。自分だけのオリジナル家具が作れるため、使い勝手の良さは既製品の比ではありません。
メリット5:配線を隠しスッキリ見せられる
テレビやオーディオ機器、パソコン周りは、どうしても配線がごちゃごちゃしがちです。造作家具なら、設計段階でコンセントの位置を計画し、家具の内部や背面に配線ルートを確保することができます。
コード類が表に出ないため、見た目がスッキリし、掃除もしやすくなるというメリットがあります。
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造作家具の3つのデメリットと後悔しないための対策

多くのメリットがある一方で、造作家具には知っておくべきデメリットも存在します。契約後に後悔しないよう、対策と合わせて理解しておきましょう。
デメリット1:費用が比較的高くなる
オーダーメイドで一から製作するため、既製品の家具に比べて費用は高くなる傾向があります。材料費や設計料、職人の工事費などが含まれるためです。
対策: 費用を抑えるためには、シンプルなデザインにする、引き出しを減らしてオープン棚にする、安価な素材を選ぶなどの工夫があります。どこにお金をかけ、どこでコストを削るのか、優先順位を明確にして依頼先に相談することが大切です。
デメリット2:簡単に移動や交換ができない
壁や床に固定されているため、模様替えをしたくなっても簡単に動かすことはできません。 また、一度設置すると取り外すのは大掛かりな工事になり、費用もかかります。
対策: 将来のライフスタイルの変化(子供の成長、持ち物の増減など)をある程度予測し、長く使える普遍的なデザインや設計にすることが重要です。例えば、子供部屋の収納は、可動棚にして高さを変えられるようにするなどの工夫が考えられます。
デメリット3:完成までに時間がかかる
打ち合わせから設計、製作、設置工事まで、複数の工程を経るため、完成までには数ヶ月単位の時間がかかります。既製品のように、購入してすぐに使えるわけではありません。
対策: 新築やリノベーションのスケジュールに合わせて、早めに計画をスタートさせることが重要です。入居したい時期から逆算して、余裕を持ったスケジュールで打ち合わせを進めましょう。
デメリット 主な対策 費用が比較的高くなる シンプルなデザインにする、素材を工夫するなど優先順位を決めてコストを調整する。 簡単に移動や交換ができない 将来のライフスタイル変化を見越して、長く使えるデザイン・設計にする。 完成までに時間がかかる 家づくりの計画と並行して、早めに打ち合わせを開始し、スケジュールに余裕を持つ。 -
【場所別】造作家具の費用相場と価格を抑えるコツ

造作家具を検討する上で最も気になるのが費用ではないでしょうか。ここでは、場所別の費用相場と、価格を抑えるためのポイントをご紹介します。 ※費用はあくまで目安であり、サイズや素材、デザイン、依頼先によって大きく変動します。
リビング(テレビボード・壁面収納)の費用相場
リビングの主役となるテレビボードや壁面収納は、造作家具の中でも特に人気があります。
• フロートタイプのテレビボード: 25万円~
• 壁一面の壁面収納: 50万円~150万円以上
収納量を増やしたり、間接照明などのオプションを追加したりすると価格は上がります。
キッチン(カップボード・カウンター)の費用相場
食器や家電をスッキリ収納できるカップボードも造作の需要が高い場所です。
• カウンター収納: 20万円~
• 壁付けのカップボード: 30万円~80万円以上
家電用のスライド棚や、ゴミ箱スペースを設けるなど、機能性を高めると費用が加算されます。
書斎(デスク・本棚)の費用相場
在宅ワークの普及に伴い、ワークスペースの需要も増えています。
• カウンターデスク: 15万円~
• 壁面の本棚: 20万円~70万円以上
コンセントの増設や、複雑な棚の形状にすると価格は上がります。
造作家具の費用を抑える3つのポイント
1. シンプルな形状にする: 凹凸やカーブの多い複雑なデザインは加工費が高くなります。直線的なシンプルなデザインにすることでコストを抑えられます。
2. 扉の数を減らす: 扉や引き出しは、部品代や取り付けの手間がかかるためコストアップの要因になります。「見せる収納」としてオープン棚をうまく活用しましょう。
3. 素材のグレードを見直す: 全てを無垢材にするのではなく、人目に触れにくい内部は安価な合板を使うなど、適材適所で素材を使い分けることで費用を調整できます。
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造作家具はどこに頼む?依頼先の特徴と選び方

造作家具を依頼できる専門家はいくつかあります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った依頼先を選びましょう。
設計事務所・工務店・リノベーション会社
家全体の設計やリノベーションと合わせて造作家具を依頼するケースです。空間全体のコンセプトや動線を考慮した、統一感のある提案が期待できます。家具だけでなく、照明や内装を含めたトータルコーディネートを任せたい方におすすめです。
オーダー家具メーカー
造作家具やオーダー家具を専門に扱う会社です。家具に関する専門知識や実績が豊富で、デザイン性や機能性の高い、高品質な家具を製作できます。特定の家具だけをこだわりたい、専門家とじっくり打ち合わせをしたいという方に向いています。
依頼先を選ぶ際のチェックポイント
• 施工事例の豊富さとデザインの好み: 過去の施工事例を見て、自分のイメージに近いものがあるか、デザインのテイストが合うかを確認しましょう。
• 担当者との相性: 理想の家具を作るには、担当者との綿密なコミュニケーションが不可欠です。要望を丁寧にヒアリングし、親身に相談に乗ってくれるかどうかも重要なポイントです。
• 見積もりの明瞭さ: 見積書の内訳が「一式」ではなく、材料費や工事費などが項目ごとにきちんと記載されているかを確認しましょう。不明な点は遠慮なく質問することが大切です。
依頼先 メリット デメリット こんな人におすすめ 設計事務所・工務店など 空間全体でトータルコーディネートが可能 家具単体での依頼は難しい場合がある 家づくりやリノベーションと合わせて家具を検討したい人 オーダー家具メーカー 家具の専門知識が豊富で高品質 建築工事との連携調整が必要な場合がある こだわりの家具を専門家とじっくり作りたい人 -
【実例紹介】おしゃれな造作家具で理想の空間を実現
最後に、造作家具をうまく活用して素敵な空間を実現した事例を3つご紹介します。
収納力とデザイン性を両立したリビング

壁一面に広がる壁面収納は、テレビ、本、小物類などをまとめて収納でき、リビングをスッキリと見せてくれます。
床から少し浮かせて設置するフロートタイプにすれば、空間に広がりが感じられ、お掃除ロボットもスムーズに通れます。扉の色を壁紙と合わせることで、圧迫感をなくし、洗練された印象になります。
家事動線がスムーズになるキッチン収納

キッチンの背面カウンターと食器棚を造作した事例です。
ゴミ箱を収納するスペースをあらかじめ確保したり、よく使う家電のサイズに合わせてコンセント付きの棚を設けたりすることで、見た目の美しさだけでなく、家事効率も格段にアップします。カウンターの素材をキッチンの天板と揃えることで、LDK全体に統一感が生まれます。
集中できる快適なワークスペース

リビングの一角や寝室の隅など、限られたスペースでも造作なら快適なワークスペースを作ることが可能です。
壁に合わせてL字型のカウンターデスクを設置すれば、作業スペースを広く確保できます。壁面に本棚や書類棚を設ければ、必要なものをすぐに取り出せて仕事もはかどります。
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まとめ:造作家具で後悔しないために知っておきたいこと

造作家具は、空間を最大限に活用し、統一感のある美しいインテリアを実現するための優れた方法です。既製品にはないフィット感と、理想を形にできる自由度の高さが最大の魅力です。
一方で、費用が高めであることや、一度設置すると簡単に動かせないといった注意点も理解しておく必要があります。
後悔しないためには、将来のライフスタイルまで見据えて計画を立て、信頼できるパートナー(依頼先)を見つけることが何よりも大切です。この記事でご紹介したメリット・デメリットや費用相場を参考に、ぜひあなたの理想の家づくりに造作家具を取り入れてみてください。
監修 注文住宅HOLIDAYS
愛知県を中心に岐阜県、三重県、静岡県で注文住宅を手がけるHOLIDAYSでは、「デザインも性能も諦めたくない」そんなお客様の想いをカタチにします。耐震性能の最高等級3、断熱性能UA値0.46以下の高断熱を標準としつつ、建築デザイナーがお客様の趣味やライフスタイルを反映したプランをご提案。土地探しからワンストップで対応し、後悔しない家づくりをトータルでサポートします。
