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「マイホームが欲しいけれど、新築は高い……」「中古リノベなら安く済むって聞くけど、本当はどうなの?」
家づくりを考え始めると、多くの方がこのような疑問に直面します。
実際、新築住宅の価格はここ数年で大きく上昇しています。数年前から続く「ウッドショック」による木材価格の高騰による影響です。
一方で、近年は中古住宅の価値も見直されています。立地の良い中古物件を購入し、自分たちのライフスタイルに合わせてつくり替える「中古住宅+リノベーション」という住まいづくりを選ぶ方も増えています。
本コラムでは、新築注文住宅と中古リノベーションを徹底比較し、35年間の維持費まで含めたトータルコストを分かりやすく解説します。単にどちらが安いかではなく、「どちらが満足度の高い住まいになるのか」という視点から、後悔しない判断基準をお伝えします。
CONTENTS
愛知県内でも市街地と郊外で価格差はありますが、注文住宅の平均価格は約5,000万円*¹前後といわれています。土地代が含まれるため、総額は大きくなる傾向にあります。
愛知県内の中古戸建は、平均約3,000万円*¹が一つの目安です。既に持ち家がある場合は、リノベ費用のみで計画することも可能です。
ただし、リノベ費用は工事内容によって大きく変わる点に注意が必要です。部分的な改修であれば数百万円程度から行えますが、間取り変更や断熱、耐震補強などを含む場合は、1,000万円~2,000万円以上になることもあります。物件の状態や工事の規模によっては、総額が注文住宅と同程度になるケースもありますので、トータルコストで比較することが大切です。
*¹住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」参照
・仲介手数料
・印紙税*²
・登記費用
・建材/設備機器費用
・上下水道設置負担金
*²契約書(売買契約書・工事請負契約書など)に貼付する税金
・仲介手数料
・印紙税
・登記費用
・インスペクション費用(住宅診断)*³
・解体廃材処分費用
*³住宅の劣化状況や不具合がないかを専門家が調査するための費用
*⁴建物は建設費の7割程度、土地は国税庁が定めた路線価から算出されます。

断熱性・気密性・耐震性などを最新基準で設計できます。ZEH水準や高耐震等級も前提として組み込めるため、光熱費削減や将来的な安心感に繋がります。
家族構成やライフスタイルに合わせて一からプランニング可能です。家事動線や収納計画、将来を見据えた可変性のある設計など、柔軟な住まいづくりができます。
構造・設備ともに新品のため、入居後しばらくは大きな修繕が発生しにくいです。メンテナンス費用を計画的に積み立てやすい点も安心材料です。
金融機関の評価が安定しており、住宅ローンの条件や金融機関を比較しながら選ぶことができます。
土地代と建築費が必要になるため、総額は大きくなりがちです。性能面やデザイン面などこだわりを増やすほど予算が膨らみやすいので注意が必要です。
人気エリアでは更地の売り出しが少なく、希望条件を満たす土地が見つかりにくい場合があります。場合によってはエリアを広げる必要も出てきます。
土地探し・設計・建築と段階を踏むため、完成までに時間がかかります。スケジュールには余裕を持っておく必要があります。
中古住宅は流通量が多く、駅近や人気学区内など立地条件を優先して選びやすいです。土地の売り出しがほとんど出ないエリアでも、既存住宅であれば見つかる可能性があります。
建物価格は新築よりも価格が低いケースが多く、総予算を抑えやすい傾向があります。浮いた資金を教育費や老後資金などに回せる点も魅力です。
実際の建物を確認したうえで購入判断ができます。部屋の広さや日当たりや隣家との距離などを事前にチェックできるため、入居後のギャップを減らせます。
既存の柱や梁を見せる設計、素材の質感を活かした空間づくりなど、新築では出しにくい味わいを表現できます。経年変化を楽しむこともできます。
解体後にシロアリ被害や構造材の腐食が見つかり、想定外の補修費が発生するケースもあります。事前のインスペクションでリスク軽減は可能ですが、完全にゼロにはできません。
建物を支える「耐力壁」、配管や梁の位置によって、間取り変更に制約が生じる場合があります。プランニング段階で理想通りに見えても、構造確認後に変更を余儀なくされる場合もあります。
「新築並みの断熱・耐震性能にしたい」と思っても、既存住宅で実現するには、壁・床・天井の全面改修や大規模な補強工事が必要になります。結果として新築以上の費用になるケースもあります。
① 初期費用(住宅ローン借入額)の差
まず大きく差が出るのが、住宅取得時の初期費用です。
■新築注文住宅
4,500万円(土地2,000万円+建物2,500万円)
■中古リノベーション
3,500万円(中古戸建1,500万円+フルリノベーション2,000万円)
▶ 差額:約1,000万円(リノベーションが安い)
注文住宅の場合、一からの建築になるため、初期費用は高くなりがちです。中古住宅+リノベーションは既存建物を活用できるため、初期費用を抑えやすい傾向があります。特に築20〜30年程度の戸建ては建物の価値が下がりやすく、比較的手頃な価格で購入できるケースが多くあります。
■新築注文住宅
約630万円(月平均 約1.5万円 × 12ヶ月 × 35年)
■中古リノベーション
約1,050万円(月平均 約2.5万円 × 12ヶ月 × 35年 )
▶ 差額:約420万円(新築が安い)
近年の新築住宅は、高性能な断熱材やサッシ、計画換気システムの導入が標準化されており、冷暖房効率が極めて高いのが特徴です。
一方、中古リノベで断熱改修を行っても、構造上の制約から新築同等の性能を確保するのは難しいケースがあります。エネルギー価格が高騰している現在では、住宅性能の差が将来的な家計にも大きく影響してきます。
■新築注文住宅
約300万円
■中古リノベーション
約600万円
▶ 差額:約300万円( 新築が安い)
一般的に戸建て住宅では、外壁や屋根、給湯器、水回り設備などが10〜20年周期で更新時期を迎えます。新築住宅はすべての設備が新しい状態からスタートするため、当初の修繕費を抑えやすく、メンテナンスサイクルも比較的長くなる傾向があります。
一方、中古住宅の場合はリフォームで内装や設備を更新しても、基礎・構造体・既存配管などの経年劣化が残る可能性があります。そのため、入居後20年前後で外壁や設備の大規模メンテナンスが必要になるケースもあります。
| 比較項目 | 新築注文住宅 | 中古リノベーション | 差額 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 4,500万円 | 3,500万円 | 1,000万円(リノベが安い) |
| 35年間の光熱費 | 630万円 | 1,050万円 | 420万円(新築が安い) |
| 35年間の修繕費 | 300万円 | 600万円 | 300万円(新築が安い) |
| 合計(トータル) | 5,430万円 | 5,150万円 | 280万円(リノベが安い) |
※内容は物件条件や金融機関により異なります。
シミュレーションの結果、当初1,000万円あった差額は、35年後には約280万円まで縮まるという結果になりました。
単純な総額だけを見ると、大きな差はありませんが、住まいの満足度には違いが出る可能性があります。
高い断熱性能や最新設備により、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境を実現しやすいのが特徴です。設備や建材もすべて新しい状態からスタートするため、当初の修繕費を抑えやすく、光熱費などのランニングコストも比較的安定しやすい傾向があります。
住宅ローンの借入額を抑えられるため、月々の支払いに余裕が生まれるケースもあります。浮いた費用を教育費や趣味、旅行などに充てるなど、ライフスタイルの自由度を高められる点も大きなメリットです。
家づくりでまず整理したいのが、立地と住宅性能のどちらを優先するかです。人気エリアや駅近では更地が出にくく、土地価格も高くなりやすい傾向があります。そのため、通勤や学区、生活利便性など立地を優先したい場合は、中古住宅を購入してリノベーションする方法が向いています。
一方、断熱性能や耐震性能を高い水準で求める場合、既存住宅を後から補強すると大規模工事になり、費用が大きくなることもあります。夏は涼しく冬は暖かい快適性や、地震への強さを重視するなら、注文住宅の方が満足度の高い家づくりができます。
注文住宅は、構造や地盤に対する保証制度が整っている点が安心材料です。法律で義務付けられている10年間の瑕疵保証に加え、住宅会社独自の長期保証が用意されている場合もあり、万が一の不具合にも対応しやすい仕組みがあります。
一方、中古リノベーションは物件ごとに状態が異なるため、事前調査が欠かせません。ただし、既存の梁や柱を活かした空間づくりなど、新築にはない個性や味わいを楽しめる魅力があります。
注文住宅は土地探しから設計、建築まで段階を踏むため、完成までに一定の期間が必要です。打ち合わせを重ねながら理想の住まいを形にできる一方、急ぎの引っ越しにはあまり向きません。
リノベーションは物件が決まれば数ヶ月〜半年程度で入居できるため、転勤や子どもの入学など期限がある場合は、入居までのスピードも考慮して検討することが大切です。

今回ご紹介したように、新築注文住宅と中古リノベーションは、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが最適かはご家族の考え方や優先順位によって変わります。大切なのは、自分たちの暮らしにとって本当に合った住まいを見つけることです。
「どっちがいいかまだ決められない」という方は、注文住宅とリノベーションのどちらも相談できる会社を訪ねるのが一番の近道です。弊社では注文住宅の「HOLIDAYS」に加え、リノベーション部門の「KULABO」、不動産仲介部門の「ハウスボカン」を自社で運営しています。各部門が連携することで、注文住宅のご提案はもちろん、土地探しから中古住宅の購入、リノベーションまで幅広い選択肢の中から最適な住まいづくりのご提案が可能です。
新築かリノベーションかを最初から決めるのではなく、お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、どちらがより満足度の高い住まいになるのかを一緒に考えていきます。どちらが自分たちに合っているのか迷われている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
愛知県を中心に岐阜県、三重県、静岡県で注文住宅を手がけるHOLIDAYSでは、「デザインも性能も諦めたくない」そんなお客様の想いをカタチにします。耐震性能の最高等級3、断熱性能UA値0.46以下の高断熱を標準としつつ、建築デザイナーがお客様の趣味やライフスタイルを反映したプランをご提案。土地探しからワンストップで対応し、後悔しない家づくりをトータルでサポートします。