【得なのはどっち?】新築vsリノベーション!総コストと満足度で選ぶ正解とは?

2026年03月19日

【得なのはどっち?】新築vsリノベーション!総コストと満足度で選ぶ正解とは?

「マイホームが欲しいけれど、新築は高い……」「中古リノベなら安く済むって聞くけど、本当はどうなの?」

家づくりを考え始めると、多くの方がこのような疑問に直面します。

実際、新築住宅の価格はここ数年で大きく上昇しています。数年前から続く「ウッドショック」による木材価格の高騰による影響です。

一方で、近年は中古住宅の価値も見直されています。立地の良い中古物件を購入し、自分たちのライフスタイルに合わせてつくり替える「中古住宅+リノベーション」という住まいづくりを選ぶ方も増えています。

本コラムでは、新築注文住宅と中古リノベーションを徹底比較し、35年間の維持費まで含めたトータルコストを分かりやすく解説します。単にどちらが安いかではなく、「どちらが満足度の高い住まいになるのか」という視点から、後悔しない判断基準をお伝えします。

  • 【3つの大きな違い】新築注文住宅 vs 中古リノベーション

    物件価格

    新築注文住宅とリノベでは、費用の内訳が大きく異なります。

    ■新築注文住宅:土地代+建物代

    愛知県内でも市街地と郊外で価格差はありますが、注文住宅の平均価格は約5,000万円*¹前後といわれています。土地代が含まれるため、総額は大きくなる傾向にあります。


    ■中古リノベ:中古物件代+リノベ費用

    愛知県内の中古戸建は、平均約3,000万円*¹が一つの目安です。既に持ち家がある場合は、リノベ費用のみで計画することも可能です。

    ただし、リノベ費用は工事内容によって大きく変わる点に注意が必要です。部分的な改修であれば数百万円程度から行えますが、間取り変更や断熱、耐震補強などを含む場合は、1,000万円~2,000万円以上になることもあります。物件の状態や工事の規模によっては、総額が注文住宅と同程度になるケースもありますので、トータルコストで比較することが大切です。

    *¹住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」参照


    諸費用・税金

    ■諸費用
    諸費用は一般的に物件価格の5〜10%程度が目安ですが、新築と中古リノベでは内訳が異なります。新たに物件を取得した際には物件費用に加え、下記費用がそれぞれかかります。

    新築注文住宅

    ・仲介手数料
    ・印紙税*²
    ・登記費用
    ・建材/設備機器費用
    ・上下水道設置負担金

    *²契約書(売買契約書・工事請負契約書など)に貼付する税金


    中古リノベ

    ・仲介手数料
    ・印紙税
    ・登記費用
    ・インスペクション費用(住宅診断)*³
    ・解体廃材処分費用

    *³住宅の劣化状況や不具合がないかを専門家が調査するための費用


    ■税金
    新築と中古リノベでは、住み始めた後にかかる「固定資産税」に大きな違いがあります。
    固定資産税は、不動産の価値をもとにした「固定資産税評価額」*⁴に対して課税され、一般的に約1.4%の税率がかかります。この評価額は3年ごとに見直され、築年数が経つにつれて少しずつ下がっていきます。

    新築住宅には減額措置があり、戸建の場合は建築後3年間、固定資産税が半分になります。また、長期優良住宅であれば、この期間は5年間に延長されます。

    一方、中古住宅はすでに築年数が経っているため、評価額が低く、固定資産税も抑えやすいです。リノベーションを行っても、内装や設備の交換であれば、評価額への影響はほとんどありません。しかし増築など大規模な工事を行う場合は、評価額が上がる可能性があるため注意が必要です。

    *⁴建物は建設費の7割程度、土地は国税庁が定めた路線価から算出されます。


    ローン

    ■新築:一本化しやすく選択肢が豊富
    土地と建物をまとめて住宅ローン1本で組みやすいのが特徴です。金利優遇や長期固定など選択肢も比較的豊富で、資金計画が立てやすいメリットがあります。

    ■リノベ:「一体型ローン」が成功のカギ
    物件費用と工事費用を別々に借りると、リフォーム部分だけ金利の高い「リフォームローン」になるリスクがあります。物件費用と工事費用をまとめて借りられる「一体型ローン」をできるかどうかが重要なポイントです。「一体型ローン」を利用する場合、物件の購入申し込みと同時に「リフォームの見積書」を銀行に提出する必要があるため注意しましょう。

  • 新築注文のメリット・デメリット

    メリット①

    最新の住宅性能にできる

    断熱性・気密性・耐震性などを最新基準で設計できます。ZEH水準や高耐震等級も前提として組み込めるため、光熱費削減や将来的な安心感に繋がります。


    メリット②

    間取りの自由度が高い

    家族構成やライフスタイルに合わせて一からプランニング可能です。家事動線や収納計画、将来を見据えた可変性のある設計など、柔軟な住まいづくりができます。


    メリット③

    修繕リスクが低い

    構造・設備ともに新品のため、入居後しばらくは大きな修繕が発生しにくいです。メンテナンス費用を計画的に積み立てやすい点も安心材料です。


    メリット④

    住宅ローンの選択肢が広い

    金融機関の評価が安定しており、住宅ローンの条件や金融機関を比較しながら選ぶことができます。



    デメリット①

    初期費用が高額になりやすい

    土地代と建築費が必要になるため、総額は大きくなりがちです。性能面やデザイン面などこだわりを増やすほど予算が膨らみやすいので注意が必要です。


    デメリット②

    立地の確保が難しい

    人気エリアでは更地の売り出しが少なく、希望条件を満たす土地が見つかりにくい場合があります。場合によってはエリアを広げる必要も出てきます。


    デメリット③

    入居までの期間が長い

    土地探し・設計・建築と段階を踏むため、完成までに時間がかかります。スケジュールには余裕を持っておく必要があります。

  • 中古リノベのメリット・デメリット

    メリット①

    希望のエリアで住みやすい

    中古住宅は流通量が多く、駅近や人気学区内など立地条件を優先して選びやすいです。土地の売り出しがほとんど出ないエリアでも、既存住宅であれば見つかる可能性があります。


    メリット②

    価格を抑えられる

    建物価格は新築よりも価格が低いケースが多く、総予算を抑えやすい傾向があります。浮いた資金を教育費や老後資金などに回せる点も魅力です。


    メリット③

    現物を見て判断できる

    実際の建物を確認したうえで購入判断ができます。部屋の広さや日当たりや隣家との距離などを事前にチェックできるため、入居後のギャップを減らせます。


    メリット④

    独特の風合いを活かせる

    既存の柱や梁を見せる設計、素材の質感を活かした空間づくりなど、新築では出しにくい味わいを表現できます。経年変化を楽しむこともできます。



    デメリット①

    目に見えない追加コスト

    解体後にシロアリ被害や構造材の腐食が見つかり、想定外の補修費が発生するケースもあります。事前のインスペクションでリスク軽減は可能ですが、完全にゼロにはできません。


    デメリット②

    構造により間取りの制限

    建物を支える「耐力壁」、配管や梁の位置によって、間取り変更に制約が生じる場合があります。プランニング段階で理想通りに見えても、構造確認後に変更を余儀なくされる場合もあります。


    デメリット③

    性能追求で予算が圧迫

    「新築並みの断熱・耐震性能にしたい」と思っても、既存住宅で実現するには、壁・床・天井の全面改修や大規模な補強工事が必要になります。結果として新築以上の費用になるケースもあります。

  • 【シミュレーション】35年間の「総コスト」を徹底解剖

    ① 初期費用(住宅ローン借入額)の差
    まず大きく差が出るのが、住宅取得時の初期費用です。

    ■新築注文住宅
    4,500万円(土地2,000万円+建物2,500万円)

    ■中古リノベーション
    3,500万円(中古戸建1,500万円+フルリノベーション2,000万円)

    ▶ 差額:約1,000万円(リノベーションが安い)


    注文住宅の場合、一からの建築になるため、初期費用は高くなりがちです。中古住宅+リノベーションは既存建物を活用できるため、初期費用を抑えやすい傾向があります。特に築20〜30年程度の戸建ては建物の価値が下がりやすく、比較的手頃な価格で購入できるケースが多くあります。


    ② 毎月の「光熱費」の差
    次に、住み始めてから毎月発生する光熱費を35年住んだとした場合を想定して比較します。

    ■新築注文住宅
    約630万円(月平均 約1.5万円 × 12ヶ月 × 35年)

    ■中古リノベーション
    約1,050万円(月平均 約2.5万円 × 12ヶ月 × 35年 )

    ▶ 差額:約420万円(新築が安い)


    近年の新築住宅は、高性能な断熱材やサッシ、計画換気システムの導入が標準化されており、冷暖房効率が極めて高いのが特徴です。
    一方、中古リノベで断熱改修を行っても、構造上の制約から新築同等の性能を確保するのは難しいケースがあります。エネルギー価格が高騰している現在では、住宅性能の差が将来的な家計にも大きく影響してきます。


    ③ メンテナンス費(修繕費)の差
    最後に、建物の寿命を延ばすために必要な将来の修繕費を比較します。

    ■新築注文住宅
    約300万円

    ■中古リノベーション
    約600万円

    ▶ 差額:約300万円( 新築が安い)


    一般的に戸建て住宅では、外壁や屋根、給湯器、水回り設備などが10〜20年周期で更新時期を迎えます。新築住宅はすべての設備が新しい状態からスタートするため、当初の修繕費を抑えやすく、メンテナンスサイクルも比較的長くなる傾向があります。
    一方、中古住宅の場合はリフォームで内装や設備を更新しても、基礎・構造体・既存配管などの経年劣化が残る可能性があります。そのため、入居後20年前後で外壁や設備の大規模メンテナンスが必要になるケースもあります。


    ④ 結論:35年後の「トータルコスト」比較
    比較項目新築注文住宅中古リノベーション差額
    初期費用4,500万円3,500万円1,000万円(リノベが安い)
    35年間の光熱費630万円1,050万円420万円(新築が安い)
    35年間の修繕費300万円600万円300万円(新築が安い)
    合計(トータル)5,430万円5,150万円280万円(リノベが安い)

    ※内容は物件条件や金融機関により異なります。


    シミュレーションの結果、当初1,000万円あった差額は、35年後には約280万円まで縮まるという結果になりました。



    POINT:注目すべきは「満足度の質」

    単純な総額だけを見ると、大きな差はありませんが、住まいの満足度には違いが出る可能性があります。


    ■新築の場合

    高い断熱性能や最新設備により、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境を実現しやすいのが特徴です。設備や建材もすべて新しい状態からスタートするため、当初の修繕費を抑えやすく、光熱費などのランニングコストも比較的安定しやすい傾向があります。


    ■リノベーションの場合

    住宅ローンの借入額を抑えられるため、月々の支払いに余裕が生まれるケースもあります。浮いた費用を教育費や趣味、旅行などに充てるなど、ライフスタイルの自由度を高められる点も大きなメリットです。

  • 満足度を左右する「3つのチェックポイント」

    ① 立地重視か、性能重視か

    家づくりでまず整理したいのが、立地と住宅性能のどちらを優先するかです。人気エリアや駅近では更地が出にくく、土地価格も高くなりやすい傾向があります。そのため、通勤や学区、生活利便性など立地を優先したい場合は、中古住宅を購入してリノベーションする方法が向いています。

    一方、断熱性能や耐震性能を高い水準で求める場合、既存住宅を後から補強すると大規模工事になり、費用が大きくなることもあります。夏は涼しく冬は暖かい快適性や、地震への強さを重視するなら、注文住宅の方が満足度の高い家づくりができます。


    ② 見えない部分への安心感

    注文住宅は、構造や地盤に対する保証制度が整っている点が安心材料です。法律で義務付けられている10年間の瑕疵保証に加え、住宅会社独自の長期保証が用意されている場合もあり、万が一の不具合にも対応しやすい仕組みがあります。

    一方、中古リノベーションは物件ごとに状態が異なるため、事前調査が欠かせません。ただし、既存の梁や柱を活かした空間づくりなど、新築にはない個性や味わいを楽しめる魅力があります。


    ③ 入居までのスピード

    注文住宅は土地探しから設計、建築まで段階を踏むため、完成までに一定の期間が必要です。打ち合わせを重ねながら理想の住まいを形にできる一方、急ぎの引っ越しにはあまり向きません。

    リノベーションは物件が決まれば数ヶ月〜半年程度で入居できるため、転勤や子どもの入学など期限がある場合は、入居までのスピードも考慮して検討することが大切です。


  • 注文住宅?リノベ?迷ったら「HOLIDAYS」へ

    今回ご紹介したように、新築注文住宅と中古リノベーションは、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが最適かはご家族の考え方や優先順位によって変わります。大切なのは、自分たちの暮らしにとって本当に合った住まいを見つけることです。

    「どっちがいいかまだ決められない」という方は、注文住宅とリノベーションのどちらも相談できる会社を訪ねるのが一番の近道です。弊社では注文住宅の「HOLIDAYS」に加え、リノベーション部門の「KULABO」、不動産仲介部門の「ハウスボカン」を自社で運営しています。各部門が連携することで、注文住宅のご提案はもちろん、土地探しから中古住宅の購入、リノベーションまで幅広い選択肢の中から最適な住まいづくりのご提案が可能です。

    新築かリノベーションかを最初から決めるのではなく、お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、どちらがより満足度の高い住まいになるのかを一緒に考えていきます。どちらが自分たちに合っているのか迷われている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

監修 注文住宅HOLIDAYS

監修 注文住宅HOLIDAYS

愛知県を中心に岐阜県、三重県、静岡県で注文住宅を手がけるHOLIDAYSでは、「デザインも性能も諦めたくない」そんなお客様の想いをカタチにします。耐震性能の最高等級3、断熱性能UA値0.46以下の高断熱を標準としつつ、建築デザイナーがお客様の趣味やライフスタイルを反映したプランをご提案。土地探しからワンストップで対応し、後悔しない家づくりをトータルでサポートします。

CONTACT

まずはお気軽にご相談ください

選べる相談方法

オンラインで相談する

イベントに参加する

愛知県でライフスタイルを考慮したデザイン性と高気密高断熱な住宅性能を両立するHOLIDAYSが発信する、注文住宅のお役立ちコラムです。注住宅のアイディアや間取りの工夫だけでなく、土地探しや資金計画、住宅ローンに関わるコラムも掲載しています。愛知県でオシャレで高性能な注文住宅をご検討されている方、是非ご覧ください。