実はお得!?二世帯住宅のお話し
2020年01月04日
2024年02月10日
昔の日本では「サザエさん」の家のように二世帯で生活をするスタイルが一般的でしたが、そのスタイルは次第に減少し、核家族が急速に増えていきました。そんな中、二世帯で暮らす家を建てることが特別なことに思われるようになり、二世帯住宅という言葉が生まれ、今では誰もが知っている住宅の種類になりました。
一見すると時代の流れに逆らっているように思える二世帯住宅を検討しているお客様は意外に多くいらっしゃいます。
今回は二世帯住宅の特徴を解説していきたいと思います。
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二世帯住宅のメリット/デメリット
親子3世代で暮らす二世帯住宅にはさまざまなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
■日常で協力しあえる
家事や教育・介護のサポートが1世帯の家に比べて協力しやすくなります。
また、共働きのご夫婦にとって、祖父母が同居することで、家事や子育てのサポートを受けやすく安心感を得られるでしょう。
■経済的にお得
住宅を2棟建てたり、お互いに部屋を借りて住むよりも建築費用や家賃は安く済むケースが多いです。
また、電気代や水道代等の光熱費も基本料金をそれぞれ別に支払うよりも1つにまとめたほうが節約と言えるでしょう。
■相続時に税制の特例を受けられる
一定の条件を満たすことで「小規模宅地等の特例」を受けられ、相続税の軽減を受けられます。
■親子ローンで返済を楽に
1つの建物に対して親と子で別々に住宅ローンを組むことで、住宅ローン控除等の税制特例もそれぞれで受けられます。
【デメリット】
■生活リズムの違い
生活リズムが合わずにストレスになる場合があります。また、家族ひとりひとりが自分の時間や空間を確保しにくくなるため、プライバシーを確保しにくいという側面もあります。
■文化や習慣の違い
親世帯と子世代では社会感覚や価値観、ライフスタイルに開きが生じます。掃除や洗濯、料理の違いでストレスが生まれることも。
はじめは小さな不満でも積もり積もって、いわゆる嫁姑問題に発展する場合に発展するケースも、、、
次の項目では、メリットの税制上の特例と親子ローンについて解説していきます。 -
住宅ローンのメリット:二世帯住宅ならではのローン
二世帯住宅の住宅ローンとしては、「親子リレーローン」と「親子ペアローン」があります。
「親子リレーローン」とは親が借り入れて、同居する子どもがその債務を受け継ぐかたちとなります。
通常の住宅ローンに設定されている親の完済時の年齢制限(80歳まで)がなく、子供が連帯債務者になります。
一方、「親子ペアローン」は1棟の二世帯住宅購入に、親と子供が別々に借り入れます。
住宅ローン控除などの税制優遇措置は親子でそれぞれ受けることができます。
親世帯の方が年収が高い場合、ローン比率を上げることで税務対策にもなります!
※注意
親世帯の退職による収入減、親子間のトラブルや、相続時の兄弟とのトラブルなど、
想定外の事態が起こることもあります。返済計画は慎重に考えましょう。 -
税制上のメリット:小規模住宅などの特例
ご両親からの相続が発生した時、一定の要件を満たすと、被相続人の自宅敷地の相続税評価額を抑えて相続税を軽減できる「小規模宅地等の特例」が適用されます。
亡くなった親と相続する子供が別々の家に住んでいる場合は、親の敷地だけが対象になり、相続税の評価がの最大80%減額されますが、二世帯住宅の場合は敷地全体に適用されるため、とても有利になります。
★条件★
・相続前から被相続人と一緒に暮らしている。
・相続10か月間、相続した宅地を利用している。
・土地の広さに上限がある。 -
二世帯住宅についてのまとめ
二世帯住宅でも完全分離型、一部共有型など様々なタイプがあり、完全分離型では二世帯住宅のデメリットである、プライバシーの確保のしにくさや、生活リズムや文化の違いによるストレスを軽減できる場合もございます。
当社でも二世帯住宅の実績はもちろんございます。
ご希望をお伺いし、お客様ご家族にぴったりのプランを提案させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。